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才気煥発の俊英スミルノフと巨匠ホリガーの刺激的な共演! ボードレールが描いた東の地、彼方との美しい接触 ラロの協奏曲をメインに輝かしい色彩で展開される、 19世紀末のフランスとロシアをつなぐ流麗な音のつづれ織り ★ラロのヴァイオリン協奏曲第4番『ロシア協奏曲』と、この曲でロシアの旋律を使うにあたってラロが参照したR=コルサコフ編纂の『100のロシア民謡』を中心にして、19世紀末における東西の音楽の橋渡しをテーマに、絶妙な選曲でこまやかに作りこまれたアルバムです。歌や民謡をヴァイオリン編曲版で演奏し、ヴァイオリンの協奏作品と組み合わせることで、音色の統一感もありつつ様々な音楽言語が織り込まれた幻想的な世界を生み出しています。★アルバムの扉を開く1曲目、『旅へのいざない』は、東方の地を幻想的に描いたボードレールのたいへん美しい韻文詩に基づく歌曲。もともとはピアノ伴奏ですがデュパルク自身が管弦楽伴奏版も書いており、当盤ではそれをもとに歌のパートをヴァイオリンで演奏しています。原曲がピアノとは思えない繊細なオーケストレーションと夢みるような歌の旋律が、聴く者を彼の地へといざないます。★スペインの血を引くラロは、有名な『スペイン交響曲』(ヴァイオリン協奏曲第2番)以外でもスペインの色彩をもつ音楽を書いていて、協奏曲第1番もそのひとつ。この作品と響き合うものとして、同じくスペインの名手サラサーテのために書かれスペインの響きをもつ、サン=サーンスの『序奏とロンド・カプリチオーソ』が選ばれています。そして『ロシア協奏曲』は、印象的に使われたロシア民謡の原曲を大胆に挟み込むかたちで演奏。各々の作品が繋がっていくことで、音楽の味わいがぐっと深まっていきます。★最後を締めくくるのはムソルグスキーの歌曲『愛しいサーヴィシナ』。ロシア的な5拍子による物悲しくも美しい歌を、低音中心の印象的な編曲で奏でています。★ドミトリー・スミルノフは古楽から現代まで幅広くこなす若き俊英ヴァイオリニスト。2018年にバーゼルで自ら設立した室内アンサンブル「カメラータ・ライン」では実験音楽や映画音楽まで手掛けるという多彩な音楽家です。今作ではロマン派作品のガット弦での演奏に挑戦、また巧妙なプログラミングと鮮やかな編曲も彼によるもの。フランス・ロマン派の色彩に負けず、しかも編成にまでこだわった編曲はアルバムのハイライトとも言え、自身で演奏することによりさらに迫真の表情が生まれています。巨匠ホリガーにとっても刺激的で新鮮なプロジェクトだったようで、非常にレベルの高い、真に交響的な演奏が繰り広げられています。 収録情報 曲目・内容 1. デュパルク:旅へのいざない(ヴァイオリンと管弦楽のための編曲版)2. ラロ:ヴァイオリン協奏曲第1番ヘ長調Op.203. サン=サーンス:『序奏とロンド・カプリチオーソ』 イ短調Op.284. ラロ:ヴァイオリン協奏曲第4番ト短調 『ロシア協奏曲』Op.29第1楽章5. リムスキー=コルサコフ:『100のロシア民謡』Op.24より「エヴラシェヴォ村の鐘が鳴る」(弦楽合奏のための編曲版)6. ラロ:ヴァイオリン協奏曲第4番ト短調 『ロシア協奏曲』Op.29第2〜4楽章7. リムスキー=コルサコフ:『100のロシア民謡』Op.24より「ノヴゴロドに鳴り響く鐘」(ヴァイオリン、バセットホルン、チェレスタ、ハープ、チェロのための編曲版)8. ムソルグスキー:愛しいサーヴィシナ(ヴァイオリン、チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルン、ファゴットのための編曲版) アーティスト(演奏・出演) ドミトリー・スミルノフ(ヴァイオリン、編曲5,7,8)ハインツ・ホリガー(指揮)バーゼル室内管弦楽団 レコーディング 録音:2022年2月23-25日/スイス、ドン・ボスコ・バーゼル
収録情報 曲目・内容 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲(全曲) CD1 ピアノ協奏曲第1番ハ長調Op.15 (37’51) 録音:2010年2月4日 ピアノ協奏曲第2番変ロ長調Op.19 (30’24) 録音:2010年2月10日 CD2 ピアノ協奏曲第3番ハ短調Op.37 (37’41) 録音:2010年2月10日 ピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58 (35’46) 録音:2010年2月20日 CD3 ピアノ協奏曲第5番変ホ長調Op.73 (39’41) 録音:2010年2月14日 録音場所:ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ) BD1 [音声] ベートーヴェン、ピアノ協奏曲(第1〜5番) 2.0PCMステレオ(48kHz/24bit) 5.0DTS-HD MA(48kHz/24bit) 収録時間:182分 BD2 [映像] ベートーヴェン、ピアノ協奏曲(第1〜5番) 画面:Full HD 1080/60i,16:9 音声:PCMステレオ,5.0DTS-HD MA リージョン:All 収録時間:203分 収録:2010年2月 ベルリン、フィルハーモニー(ライヴ) [ボーナス映像](字幕:日本語) 内田光子、ベートーヴェンのピアノ協奏曲について語る(12分) ハイレゾ・ダウンロード・コード(48kHz/24bit) デジタル・コンサート・ホール7日間無料視聴 アーティスト(演奏・出演) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 サー・サイモン・ラトル(指揮) 内田光子(ピアノ)商品番号 KKC-9372 "遂に商品化!ラトル&内田光子のベートーヴェン、ピアノ協奏曲全曲ツィクルス" ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集/ ベルリン・フィル、ラトル、内田光子 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団サー・サイモン・ラトル内田光子 Beethoven: 5 piano concertos / Mistuko Uchida,Sir Simon Rattle,BERLINER PHILHARMONIKER 3CD+2Blu-ray 国内仕様 日本語帯・解説付 発売日:2018年11月21日 レーベル:BERLINER PHILHARMONIKER ラトル&内田光子のベートーヴェン、ピアノ協奏曲全曲ツィクルス ★ベルリン・フィル・レコーディングスの2018年リリースの目玉のひとつ、ラトル&内田光子のベートーヴェン、ピアノ協奏曲全曲ツィクルス(2010年録音)が発売されます。ラトルがベルリン・フィルの首席指揮者を務めていた16年間に、およそ30公演をともにした内田光子。この共演回数は、他のソリストと比べても多く、モーツァルト、ラヴェル、シューマン、メシアン、そして今回のベートーヴェンと定期的にかつ集中的に共演しています。内田光子は1984年にベルリン・フィル・デビューをして以来、オーケストラとも良好な関係を築き、2008/09 年シーズンのアーティスト・イン・レジデンスをはじめ、2013年にはフィルハーモニーの開館50周年を祝うガラ・コンサートでゲスト・ソリストとしても招かれています。今回発売されるのは、2010年2月に行われたベートーヴェンのピアノ協奏曲ツィクルス。演奏会は4回にわけて行われ、同時にシベリウスの交響曲、リゲティ、クルタークと興味深いプログラムで構成されました。 ベルリン・フィルによるベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲というと、カラヤン時代以来、首席指揮者がお気に入りのピアニストを起用して演奏しています。すなわちカラヤンは、アレクシス・ワイセンベルク、アバドはマウリツィオ・ポリーニと取り上げ、録音も行われました。内田は、ラトル時代に彼と最も多く共演したピアニスト、器楽奏者であり(約30公演)、その成果は、モーツァルト、ラヴェル、メシアン、シューマン、そしてこのベートーヴェンに結実しています。今回のリリースは、内田がベルリン・フィルにとって、最も重要なソリストであることの証左であり、彼女へのオマージュとなっています。内田光子はインタビューで「イギリス人は、ベートーヴェンを“所有”したことがない。だから寛容なのです。それが、私がロンドンに住んでいる理由なのです。」と述べています。自由な表現を許すイギリスに住む内田光子、イギリス人であるラトル、そしてベートーヴェンを“所有” し偉大なる伝統をもつベルリン・フィルという3 者の一流のぶつかり合いは間違いなく素晴らしいものです。当セットには、CD3枚、ハイレゾ音声(48kHz/24bit)が収録されたブルーレイ1枚と、演奏会映像とインタビュー映像が収録されたブルーレイ1枚、さらにハイレゾ音声がダウンロードできるコードと、デジタル・コンサート・ホールの7日間無料視聴チケットが含まれています。 ◆レコード芸術 2019年2月号 特選盤 関連商品リンク KKC-6311
★名ヴァイオリニストにして指揮者のジャン=ジャック・カントロフを父に持つピアニスト、アレクサンドル・カントロフがBISレーベルよりリストのピアノ協奏曲で堂々デビューです。1997年生まれのアレクサンドルは父親譲りの音楽的才能の持ち主で、16歳のときにはナントでのラ・フォルジュルネでシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演し、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を披露。抜群のテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を熱狂させました。ディスク・デビューとなったこのアルバムに超絶技巧のリストを選ぶところからも期待せずにはいられない若き才能と言えましょう。この豊かな才能を近年指揮活動に積極的なオーギュスタン・デュメイは高く評価しており頻繁に共演しております。 【曲目・内容】 リスト: ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124 呪い~ピアノと管弦楽のための協奏曲 S.121 ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S.125 【アーティスト(演奏・出演)】 アレクサンドル・カントロフ(ピアノ;Steinway D) ジャン=ジャック・カントロフ(指揮) タピオラ・シンフォニエッタ 【レコーディング】 録音:2014年11月/タピオラ・コンサートホール(フィンランド)
美しく飛翔する鍵盤楽器の活躍ぶりと 親密なアンサンブルが織りなす色彩感 愉悦が耳をくすぐる絶品コンチェルト集 ★後期バロックから古典派への転換期に生きたミシェル・コレット。非常な多作家であるがゆえに、凡庸な曲を大量生産したという一時期のヴィヴァルディにも似た不当な評価を受けることもあります。しかしその音楽の愉しみは他に代え難いユニークなもの。ぜひ真摯に聴いておきたい作曲家です。 ★モーツァルトが生まれた1756年に出版されたコレットのOp.26は、チェンバロまたはオルガンで演奏するソロ・パートを伴う、輝かしく愉悦に富んだ協奏曲集です。全6曲イタリア・バロック流に急 - 緩 - 急の3楽章構成で書かれ、トゥッティとソロの鮮やかな対比を推進力として進んでいきますが、しばしば鍵盤のソロにヴァイオリンやフルートが絡んできたりと、親密で室内楽的な造りも見られるのが特徴。 ★コレットはパリのイエズス会でオルガニストとして活躍する鍵盤楽器の名手であったため、鍵盤書法はたいへん充実。大活躍する鍵盤を聴く愉しみにあふれています。趣味の良いフランス音楽の精彩をまとった作風もじつに魅力的。重厚感のあるバッハの協奏曲などとは一線を画した軽やかな味わいの鍵盤協奏曲で、音楽が美しく飛翔します。 ★このディスクでは第1・2・6番でチェンバロ、第3・4・5番でオルガンをソロ楽器に選択。コレット受容に一石を投じる素晴らしく鮮やかな演奏内容です。 ヴィタール・ジュリアン・フレイ (チェンバロ) 1979年ジュネーブ生まれ。8歳でチェンバロを始める。フライブルク音楽大学、ミュンヘン音楽大学でロバート・ヒルとクリスティーネ・ショルンスハイムに師事。ドイツ・ハルモニア・ムンディからソロ・アルバムを発表しており、ドイツ・グラモフォンのアルブレヒト・マイヤーのアルバムにも参加している。 ハンフリード・ルケ (オルガン) 1964年生まれのドイツのオルガニスト。フライブルク音楽大学、ザルツブルク・モーツァルテウム、ジュネーブ音楽院で学んだ。1997年にグラーツ音楽舞台芸術大学の教授に就任し、2000年にはザルツブルク・モーツァルテウムのオルガン科教授に任命された。 収録情報 曲目・内容 ミシェル・コレット (1707-1795) :チェンバロまたはオルガンのオブリガートつき協奏曲集 Op.26 (1756) 第1番 ト長調 * 第2番 イ長調 * 第3番 ニ長調 ** 第4番 ハ長調 ** 第5番 ヘ長調 ** 第6番 ニ短調 * アーティスト(演奏・出演) ヴィタール・ジュリアン・フレイ (チェンバロ) * ハンフリード・ルケ (オルガン) ** オルケストル・ル・フェニックス レコーディング 録音:2021年7月1-4日/スイス、ツェルネッツ、聖マウリティウス教会
収録情報 曲目・内容 ブランデンブルク協奏曲(全曲)+第5番ニ長調第1楽章初版 アーティスト(演奏・出演) 鈴木雅明(指揮)バッハ・コレギウム・ジャパン レコーディング 録音:2000年5,6月
F.P.ツィンマーマンがフルシャ率いるバンベルク響と ストラヴィンスキー、マルティヌー、バルトークを録音! 日本語帯・解説付き ★SACDハイブリッド盤。1965年ドイツ、デュイスブルク生まれの正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマン。BISレーベルより積極的な録音が続いておりますが、当アルバムではヤクブ・フルシャ率いるバンベルク交響楽団との共演でストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲、バルトークの2つの狂詩曲、マルティヌーの協奏的組曲を収録しました。これらの作品を書いたときにはそれぞれ国際的な地位を確立していたこの3人の作曲家は、政治的混乱と文化的変遷期においても東欧のアイデンティティを捨てずに西側で活躍。ストラヴィンスキーは協奏曲で近代的なヴァイオリン技法の可能性を試し、マルティヌーは協奏組曲で祖国ボヘミアの響きとフランスの新古典主義の色彩を融合させ、バルトークは狂詩曲でハンガリーとルーマニアの民族音楽を取り入れました。 ★現代のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストの必須レパートリーとなったストラヴィンスキーの協奏曲。ツィンマーマンは1990年にジャンルイジ・ジェルメッティ指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団と収録して以来、30年の時を経ての再録です。この作品のヴァイオリン・パートは献呈されたサミュエル・ドゥシュキン (1891-1976) 協力のもと作曲されました。超絶技巧を要し、ストラヴィンスキー独特の変拍子や、あっと驚く奏法など、ヴァイオリンの甘美さとは真逆の世界を展開。終楽章「カプリッチョ」では連続スピッカート、フラジョレット、ピツィカートなど様々な奏法で奏でられます。ツィンマーマンの現在の充実ぶりがあらわれた、同楽曲の新名盤登場です! ★演奏の素晴らしさはもちろんのこと、楽器にも注目。ヴァイオリンはツィンマーマンの愛器1711年製のストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」。この楽器はかつてクライスラーが所有していた銘器でまるでビロードのような音色です。ツィンマーマンが長年ともにしてきた愛器で奏でる演奏をご堪能ください。 収録情報 曲目・内容 1. ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (1931) 2. バルトーク:狂詩曲第1番 BB 94b (1928 rev.1929) 3. バルトーク:狂詩曲第2番 BB 96b (1928 rev. 1935) 4. マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276a (第2稿版) 5. マルティヌー:瞑想曲〜ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276 (初稿版) より第2楽章 アーティスト(演奏・出演) フランク・ペーター・ツィンマーマン (ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」 (1711年製) ) バンベルク交響楽団 ヤクブ・フルシャ (指揮) レコーディング 録音:(4) 2021年6月30日〜7月1日、(2,3,5) 2021年12月20〜22日、(1) 2022年9月28&29日/コンツェルトハレ・バンベルク (ヨーゼフ・カイルベルト・ザール)
国内外で活躍をつづける実力派ピアニスト實川風。 NHK交響楽団メンバーを中心に結成され、ユニークな活動をつづけるアンサンブル、 ハマのJACKメンバー (弦楽五重奏) との共演で実現した、 ショパン / ピアノ協奏曲第2番のライヴ・レコーディング、ついにリリース! ★横浜みなとみらいホールの休館期間中 (2021年1月?22年10月) 、横浜市内各区のホールや公会堂などの文化施設を巡り、室内楽編成による協奏曲をお届けするシリーズ「横浜18区コンサート」が開催されています。 ★このCDは、2022年1月に開催され、既にCDリリースされている福間洸太朗と日本フィルのメンバーによるショパン/ピアノ協奏曲第1番 (BRAVO-10008) に引きつづき、2022年3月1日に横浜市港南区民文化センターひまわりの郷で開催された、實川風とハマのJACKメンバーによるショパン/アノ協奏曲第2番の演奏をライヴ収録したものです。 ★ソリストの實川風は、2015年パリ・シャンゼリゼ劇場で開催されたロン・ティボー・クレスパン国際コンクールにて第3位 (第1位なし) 、最優秀リサイタル賞、最優秀新曲演奏賞を受賞、翌16年にはイタリアで行われたカラーリョ国際ピアノコンクールにて第1位、聴衆賞を受賞するなど、世界的に評価の高い俊英ピアニストです。 ★今回、實川風と共演したハマのJACKは、NHK交響楽団メンバーを中心に結成され、一般の音楽ファンばかりでなく、子どもやお年寄り、障がいのある方々などに質の高い演奏を提供する活動をつづけている特定非営利活動法人のクラシック音楽集団で、演奏の質の高さに定評があります。 ★長引くコロナ禍により、生の演奏会に触れる機会が減っていた時期、多くの関係者の努力により実現した「横浜18区コンサート」は、横浜市内に点在する音楽ホールを中心に、上質な室内楽を届ける企画として、多くのファンを楽しませています。今回実現した、若手ピアニストとベテラン演奏家たちによるライヴ・レコーディングは、「横浜18区コンサート」の貴重なドキュメントとして、長くクラシック・ファンの心に残る名演奏となりました。 収録情報 曲目・内容 ショパン: ピアノ協奏曲第2番 ヘ短調 Op.21 (ケヴィン・ケナー、クシシュトフ・ドンベク 室内楽版編曲) マズルカ第31番 変イ長調 Op.50-2 アーティスト(演奏・出演) 實川風 (ピアノ) (1) ハマのJACKメンバー (弦楽五重奏) 【三又治彦 (ヴァイオリン) 、白井篤 (ヴァイオリン) 、村松龍 (ヴィオラ) 、海野幹雄 (チェロ) 、松井理史 (コントラバス) 】 レコーディング ライヴ録音:2022年3月1日 / 横浜市港南区民文化センターひまわりの郷
福間洸太朗、待望の「ショパン:ピアノ協奏曲第1番」レコーディング! 日本フィルハーモニー交響楽団メンバーによる弦楽五重奏をバックに、 繊細で瑞々しく、華麗なピアニズムが展開します ★横浜みなとみらいホールの休館期間中 (2021年1月〜22年10月) 、横浜市内各区のホールや公会堂などの文化施設を巡り、室内楽編成による協奏曲をお届けするシリーズ「横浜18区コンサート」が開催されています。 ★このCDは、同コンサート・シリーズの中から、2022年1月27日に鶴見区民文化センター サルビアホールで開催された、福間洸太朗と日本フィルハーモニー交響楽団メンバーによる演奏をライヴ収録したものです。 ★ソリストの福間洸太朗は、多岐にわたるジャンルのCDをリリースするかたわら、国内外の著名オーケストラとの共演も多く、今日まで、たくさんのファンを魅了してきました。今回、日本フィルハーモニー交響楽団の俊英メンバーによる弦楽五重奏との共演による、待望の「ショパン:ピアノ協奏曲第1番」の録音が完成しました。 ★コロナ禍により、客席数が制限されるなどの影響を受ける中で行われた演奏会、ソリストと弦楽五重奏メンバーたちが心を通わせ、豊かな共感をもって表現したショパンの抒情的な世界は、聴衆に深い感動を与えました。 収録情報 曲目・内容 フレデリック・ショパン: 1. ピアノ協奏曲第1番 ホ短調 Op.11 (ケヴィン・ケナー、クシシュトフ・ドンベク 室内楽版編曲) 2. ノクターン第8番 変ニ長調 Op.27-2 アーティスト(演奏・出演) 福間洸太朗 (ピアノ) (1) 日本フィルハーモニー交響楽団メンバー (弦楽五重奏) 【田野倉雅秋 (ヴァイオリン) 、竹歳夏鈴 (ヴァイオリン) 、安達真理 (ヴィオラ) 、石崎美雨 (チェロ) 、高山智仁 (コントラバス) 】 レコーディング ライヴ録音:2022年1月27日 / 横浜市鶴見区民文化センター サルビアホール
弟ミヒャエルの耳に愉しい秘曲も収録! 寺神戸亮、天野乃里子、山縣さゆり他、 オランダで活躍する名手が集結した古楽最前線のひびき あたたかな抑揚で歌いつむぐハイドン兄弟の協奏曲集 日本語帯・解説付き ★ハイドン兄弟の協奏曲集。2曲ともあまり録音されませんが珠玉の名品です。オランダで活動する天野乃里子が設立した古楽アンサンブル「バロックの真珠たち」による演奏で、寺神戸亮も参加。柔らかな抑揚をもつ演奏が特徴的で、古楽器のすっきりとした響きと音楽のあたたかさが融合した、新たな次元のピリオド演奏を提示。教会の残響を絶妙にとり入れた録音もすばらしく、贅沢なほどに心地よい響きに包まれます。 ★兄ヨーゼフの『ヴァイオリン協奏曲第4番 (1769) 』は現存する最後のヴァイオリン協奏曲。エステルハージの宮廷楽団コンサートマスター、ルイジ・トマジーニのために書かれたとされています。シンプルにして含蓄あるハイドンならではの磨きぬかれた音楽。急ぐことなくあたたかな音色でしなやかに弾きすすむ寺神戸の独奏が曲の魅力を十二分に伝えてくれます。通奏低音チェンバロが美しく溶け込む全体の音響バランスもすばらしいです。 ★弟ミヒャエルの『ヴィオラとチェンバロ (オルガンでも可) のための二重協奏曲 (1762) 』は、その編成からしてとても珍しいもの。ヴィオラ特有の音域と音色がチェンバロとじつに好ましく絡みあい、楽器の選び方からして一本取れられたという感じの秘曲です。各楽器の持ち味を生かした書法が耳をおおいに愉しませ、終楽章では天野がきらびやかな独奏を披露。落ち着き払ってたっぷりと歌われる緩徐楽章の合奏体としての美しさも絶品です。 収録情報 曲目・内容 ハイドン兄弟の協奏曲集 1. ヨーゼフ・ハイドン (1732-1809) :ヴァイオリン協奏曲第4番 ト長調 Hob.VIIa/4 2. ミヒャエル・ハイドン (1737-1806) :ヴィオラとチェンバロのための協奏曲 ハ長調 P55, MH41 カデンツァ作:寺神戸亮 アーティスト(演奏・出演) 寺神戸亮 (1. ヴァイオリン、2. ヴィオラ) 天野乃里子 (チェンバロ、芸術監督) 「バロックの真珠たち」室内合奏団 [山縣さゆり (ヴァイオリン) 、迫間 野百合 (ヴァイオリン) 、森田芳子 (ヴィオラ) 、ルシア・スヴァルツ (チェロ) 、ロベルト・フラネンベルク (コントラバス) ] レコーディング 録音:2022年9月19-21日/ハールレム、ドープスゲジンデ教会
マンドリンの名曲で旅する200年 ★マンドリンの世界的名手、ジュリアン・マルティノーによる、ヴィヴァルディからフンメルまで、2世紀にまたがるマンドリンの名曲を集めた1枚が登場します。オーケストラ、歌手など豪華共演陣との力のはいった内容です。 ★特に注目なのがカラーチェ。カラーチェは、マンドリンの歴史を語るうえで欠かせない存在。いわばマンドリンにとってのパガニーニ (といってもカラーチェはどちらかというと奏者としてのキャリアを探求した) で、カラーチェによって、甘くチャーミングな作品ばかりになりがちだったマンドリンのレパートリーが一挙にヴィルトゥオーゾ的なものも可能となったのです。そのカラーチェの協奏曲第1番はカラーチェ自身はピアノとマンドリンのために作曲しました。この理由には、カラーチェ自身がオーケストラというものにそこまで近いところにいなかった、特に新曲を一緒につくりあげられるような関係がなかったことが考えられます。しかしオーケストラと共演してもおかしくないスケールと内容を持っているため、このたびマルティノーがティボー・ペリーヌ (1979年生まれ) に依頼してオーケストラ版が誕生、世界初録音となりました。今後のマンドリン界の大きな宝となることでしょう。ほかにもフンメルのエレガントな今協奏曲からオー・ソレ・ミオの歌まで、マンドリンの魅力をとことん味わい尽くせる内容です! 収録情報 曲目・内容 オー・ソレ・ミオ 1-3. ヴィヴァルディ (1678-1741) :2つのマンドリンのための協奏曲 ト長調 RV 532 4. ディ・カプア (1865-1917) /マッツッキ (1878-1972) 編:オー・ソレ・ミオ 5. エルネスト・タリアフェッリ (1889-1937) /ヴァレンテ (1880-1946) :受難 (Passione) 6-8. ラッファエレ・カラーチェ (1863-1934) :マンドリンとピアノのための協奏曲 ホ短調 [ティボー・ペリヌによるオーケストラ編曲版、世界初録音] パガニーニ (1782-1840) :マンドリンとギターのための作品全曲 9-10. ロヴェーネのためのソナタ ホ短調 (マンドリンとギターのための) MS 14 11-12. マンドリンとギターのためのソナタ ト短調 MS 16 13. モーツァルト (1756-1791) :カンツォネッタ〜歌劇《ドン・ジョヴァンニ》第2幕第3場 14-16. フンメル (1778-1837) :マンドリンとオーケストラのための協奏曲 ト長調 S28 (第3楽章カデンツァ:マルティノー) アーティスト(演奏・出演) ジュリアン・マルティノー (マンドリン) フロリアン・センペイ (バリトン/4-5, 13) エリック・フランスリー (ギター/4-5, 13) ヤン・ドゥボスト (コントラバス/4-5, 13) アンナ・シヴァツァッパ (2ndマンドリン/1-3) フィリップ・ムラトグル (ギター/9-12) トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団 ウィルソン・ンー (指揮/1-3, 6-8 & 14-16) レコーディング 録音:2022年9月1-4日
★ハルモニアムンディのベートーヴェン生誕250周年である2020年から没後200年となる2027年に向けた録音企画シリーズから大型新譜がリリースされます。 ★ファウスト、ケラス、メルニコフ、そして2020年度のレコード・アカデミー賞大賞受賞したエラス=カサド、フライブルク・バロック・オーケストラによるベートーヴェンの三重協奏曲。シューマンの協奏曲プロジェクトも成功させた彼らの演奏に大きな期待がかかります。 ★三重協奏曲は、弟子のルドルフ大公がピアノで知人たちと演奏するために書かれたといわれています。ですのでピアノ・パートは技巧的ではありませんが効果的に書かれ、ヴァイオリンとチェロは各々楽器の響きを生かした主題が現れ、ピアノとオーケストラが調和します。オケとソロ楽器の素晴らしいバランス、自然なアーティキュレーションで作品に対する既成概念を払拭するような、まさにこの顔ぶれでしか為し得ない水準での、名盤が誕生しました。 ★そして、ベートーヴェン自身の編曲による響曲第2番のピアノ三重奏曲版。オーケストラ作品を少人数の室内楽で楽しむための編曲で、原曲とは違った魅力があります。ファウスト、ケラス、メルニコフの3人はベートーヴェンのピアノ三重奏曲集 [HMC 902125/ KKC 5385]をリリースしており、細やかな表情づけ、息ののむような美しい演奏を聴かせてくれているだけあって、お互いに自由に羽ばたいているのに、息はピタリと合っており、この版の決定版と言えるでしょう。 【曲目・内容】 ベートーヴェン: ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための三重協奏曲 ハ長調 Op.56 交響曲 第2番 ニ長調 Op.36(作曲者自身の編曲によるピアノ三重奏曲版) 【アーティスト(演奏・出演)】 イザベル・ファウスト(ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「スリーピング・ビューティ」) ジャン=ギアン・ケラス(チェロ/ジョフレド・カッパ1696年) アレクサンドル・メルニコフ(フォルテピアノ/三重協奏曲:Lagrassa 1815年頃、エドウィン・ボインクのコレクションより 三重奏:クリストフ・ケルン、2014年製/1795年製アントン・ヴァルター(ウィーン)・モデル、メルニコフ・コレクション) フライブルク・バロック・オーケストラ パブロ・エラス=カサド(指揮) 【レコーディング】 録音:2020年2&6月、テルデックス・スタジオ・ベルリン
★欧米での評価を上げるイスラエル出身のピアニスト、イノン・バルナタン。2020年のベートーヴェン・イヤーに合わせてピアノ協奏曲集をリリースしております。第1集(ピアノ協奏曲第1番、第3番、第4番と三重協奏曲(KKC 6102 / PTC 5186817))はレコード芸術特選盤のほか、各誌で絶賛されました。期待の第2集はピアノ協奏曲第2番、第5番『皇帝』、ヴァイオリン協奏曲(ベートーヴェンによるピアノ協奏曲版)、そして『合唱幻想曲』を収録しております。 ★1979年テルアビブに生まれたバルナタンは、3歳でピアノを始め、11歳でオーケストラ・デビューを果たした逸材。これまでにヴィクトル・デレヴィアンコ、マリア・クルチョ、クリストファー・エルトン、レオン・フライシャーに師事し研鑽を積みました。その後の活躍は目覚ましくニューヨーク・フィルハーモニックの初代アーティスト・イン・アソシエーションに任命されたバルナタンは、3シーズンに渡るその任期の間に、同オーケストラと協奏曲や室内楽を演奏するなどアメリカを中心に活動の場を広げていきました。 ★バルナタンの魅力はなんといっても色彩感豊かなピアノの音色。ロンドンのイブニング・スタンダード紙では「洗練された、緻密で、確かな伝達力を持つ、鍵盤楽器の真の詩人」と、BBCミュージック誌では「素晴らしい演奏。鋭い楽才、解釈における圧倒的な洞察力、優雅なピアニズム、それらすべてがほぼ完璧な均衡を成している」など激賞されており、確かなテクニックに裏付けされた唯一無二の演奏で聴衆を虜にしています。 ★共演はニューヨーク・フィルハーモニックの定期公演デビュー時より厚い信頼を寄せるアラン・ギルバートの指揮、オーケストラはイギリスの名門アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズです。ソリストに寄り添い、個性を発揮させながらギルバートの巧みな指揮が冴えわたります。また、『合唱幻想曲』ではバッハ・コレギウム・ジャパンとの共演でも知られるソプラノのリディア・トイシャー、バリトンのニール・デイヴィスなど豪華ソリスト陣にも注目です。◆レコード芸術 2020年7月号 特選盤 【曲目・内容】 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2集 CD 1(75’12”) 1. ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 Op.19(1795) 2. ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.61(作曲家によるピアノ協奏曲版)(1807) CD 2(59’15”) 3. ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 Op.73『皇帝』(1811) 4. ピアノ、合唱、管弦楽のための幻想曲 ハ短調 Op.80『合唱幻想曲』(1808) 【アーティスト(演奏・出演)】 イノン・バルナタン(ピアノ) アラン・ギルバート(指揮) アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ (4)リディア・トイシャー(ソプラノI) エイミー・リドン(ソプラノII) ロジー・オールドリッジ(メゾ・ソプラノ) トビー・スペンス(テノールI) ベンジャミン・ベヴァン(テノールII) ニール・デイヴィス(バリトン) ロンドン・ヴォイセズ 【レコーディング】 セッション録音: [track-1] 2015年12月、[track-2,3] 2017年9月/エア・スタジオ内リンドハースト・ホール(ロンドン) [track-4] 2020年1月/セント・ジュード教会、ハムステッド・ガーデン・スバーブ
フランチェスコ・トリスターノ&フランスの新進気鋭指揮者レオ・マルグ 豊かなエネルギーとリズム感のバッハで登場! ★フランチェスコ・トリスターノの新録音がScala Musicレーベルから登場!フランスの気鋭指揮者レオ・マルグと組んだ、バッハの協奏曲集です。バッハ・ステージ・アンサンブルは、このプロジェクトのために結成されたアンサンブルです。トリスターノはピアノを立って演奏し、豊かなエネルギーと抜群のリズム感を演奏にもたらしています。トリスターノは、2001年にバッハを演奏する室内オーケストラ (自らソリスト、指揮者を務める) を設立して活動したりとバッハに対して並々ならぬ思い入れがあります。カデンツァも、トリスターノ自身および気鋭の作曲家たちが手掛けており、注目です! 収録情報 曲目・内容 J.S.バッハ:・ピアノ (チェンバロ) 協奏曲 ト短調 BWV 1058 (第3楽章カデンツァ:小倉美春) ・ピアノ (チェンバロ) 協奏曲 イ長調 BWV 1055 (第2楽章カデンツァ:ルドルフ・ブリュノー=ブルミエ) ・ピアノ (チェンバロ) 協奏曲 ニ短調 BWV 1052 (第3楽章カデンツァ:フランチェスコ・トリスターノ) アーティスト(演奏・出演) フランチェスコ・トリスターノ (ピアノ) バッハ・ステージ・アンサンブルレオ・マルグ (指揮) レコーディング 録音:2022年9月28-30日
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番&”第6番”! カシオーリ、ミナージ&アンサンブル・レゾナンツという大注目の顔合わせ! ★ベートーヴェン・イヤー・シーズンにまた注目すべき1枚が誕生しました!カシオーリと、ミナージ率いるアンサンブル・レゾナンツによるベートーヴェンのピアノ協奏曲です!!カシオーリは、ベートーヴェンが書き残した様々なヴァリアントを自身でさらに磨き上げて完成させたヴァージョンによるピアノ協奏曲を、1990年代終わりから2000年代はじめにかけて、BBC交響楽団とロイヤル・アルバート・ホールで演奏しておりました。それから時をかさね、研究者たちによる研究もさらに進み、カシオーリはあらためてベートーヴェンのオリジナル資料を検証、より変化に富み、ヴィルトゥオーゾ的なピアノ・パートの第4番を導き出しました。第1楽章ではベートーヴェンによるカデンツァを採用、終楽章での創意に満ちた装飾もチャーミングです。そして、ベートーヴェン自身にが書いた「ヴァイオリン協奏曲のピアノ版」といえば、”ティンパニが入っていて、多くのヴァイオリン奏者たちが、ベートーヴェン自身が書いたピアノ版のためのカデンツァをもとに演奏する”(ベートーヴェンによる”ヴァイオリン協奏曲”のためのカデンツァは残されていない)ことは大変有名ですが、なかなか実演に接する機会はないといえます。この豪華な顔ぶれの録音は大歓迎といえましょう!カシオーリによる演奏は、実に創意に満ちており、特に「ベートーヴェンが書いた」ピアノ版のカデンツァでは、時に悲愴ソナタか月光ソナタを思わせるような、幻想的かつヴィルトゥオジックな面もあり、ベートーヴェンの気配を色濃く感じるとともに、カシオーリの雄弁にして切れ味鋭い音楽がさえわたっています。もちろんミナージ率いるアンサンブル・レゾナンツのサウンドが実に充実していることはいうまでもありません。ミナージもまた楽譜を徹底的に検証し、弦楽器にベートーヴェンが書き込んだアーティキュレーションを管楽器にも転用することにより、ハッとするような分厚い圧巻のレガート・サウンドがオーケストラからも聴こえてきます。ツェルニーが残したこの協奏曲のメトロノーム記号も参考にしながらテンポを検討するといった検証もまた、演奏の魅力と説得力をさらに確かなものとしています。 収録情報 曲目・内容 ベートーヴェン: ピアノ協奏曲第4番 ト長調 op.58〔ウィーン楽友協会所有、手稿譜 A 82 b, 1808 年〕 ピアノ協奏曲「第6番」 ニ長調 op.61a〔ベートーヴェン自身による、ヴァイオリン協奏曲 op.61 のピアノ編曲版〕 アーティスト(演奏・出演) ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ) アンサンブル・レゾナンツ、リッカルド・ミナージ(指揮) レコーディング 録音:2019年11月
「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」 本家エテルナのオリジナル・サウンドに最も忠実な音! 第6弾は、巨匠ブロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンの名管楽器奏者たちによる モーツァルトの協奏曲集&ディヴェルティメント集 ★全盛期のエテルナのアナログ・レコードの音を限りなく再現すべく、オリジナル音源から新規デジタル・マスタリングした、キングインターナショナルのシリーズ「ドイツ・シャルプラッテンETERNAの芸術」。第6弾は、シュターツカペレ・ドレスデンの名管楽器奏者たちによるモーツァルトの協奏曲集。指揮は当時まだ40代半ばであったヘルベルト・ブロムシュテット。さらにブロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンとの蜜月に刻まれたモーツァルトの名録音で有名なディヴェルティメント集を含んだ充実の内容を1枚のSACDに収めました。 モーツァルトがホルンのために書いた作品は、協奏曲が4つ、コンサート・ロンドが1つ、さらにホルン五重奏曲 (KV407) を残しています。これらの多くはザルツブルク宮廷楽団のホルン奏者を務めていたヨーゼフ・ロイトゲープ (1732〜1811) のために書かれたと言われています。名作の影に名手あり、といったところですが、今回ソリストとして登場するホルン奏者も時代を代表する名匠ペーター・ダム (1937〜) 。1969年から2002年までシュターツカペレ・ドレスデンの首席ホルン奏者として同団の栄光を支えたひとり。そして同録のフルート協奏曲、オーボエ協奏曲でも、この名門オーケストラの首席奏者二人が登場しています。ドレスデン生まれの名フルート奏者、ヨハネス・ヴァルター (1937〜) と旧東ドイツを代表するオーボエ奏者クルト・マーン (1923〜2015) 。いつも同じ呼吸している奏者がソロを担当することにより、自然で気負いのない伸びやかな協奏曲に仕上がっています。続いてディヴェルティメント集では、1970年代後半のブロムシュテットとシュターツカペレ・ドレスデンの息吹を感じさせる演奏。ディヴェルティメントの軽妙で優雅な音楽に見事に当てはまる名演と言えるでしょう。 引き続き企画監修は、ヴィンテージレコードショップ「エテルナトレーディング」の店主で、日本にETERNAのレコードを流布させた"仕掛け人"でもある高荷洋一氏。今回の解説には、ソリストたちの個性、そして楽器に焦点を当てた興味深い内容となっています。 収録情報 曲目・内容 モーツァルト:ホルン、フルート、オーボエ協奏曲集&ディヴェルティメント集 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト (1756-1791) : ホルン協奏曲第1番 ニ長調 KV 412 (386b) ホルン協奏曲第2番 変ホ長調KV417 ホルン協奏曲第3番変ホ長調KV447 ホルン協奏曲第4番変ホ長調KV 495 ホルンと管弦楽のためのロンド変ホ長調KV371 フルート協奏曲第1番KV313 (285c) フルート協奏曲第2番ニ長調KV314 (285d) フルートと管弦楽のためのアンダンテハ長調KV315 (285e) オーボエ協奏曲ハ長調KV314 ディヴェルティメント ニ長調KV136 (125a) ディヴェルティメント 変ロ長調KV137 (125b) ディヴェルティメント ヘ長調KV138 (125c) アダージョとフーガ KV546 アーティスト(演奏・出演) シュターツカペレ・ドレスデン ヘルベルト・ブロムシュテット (指揮) ペーター・ダム (ホルン) ヨハネス・ヴァルター (フルート) クルト・マーン (オーボエ) レコーディング 録音日:[ホルン] 1974年3月, [フルート&オーボエ] 1973年2月、12月, [ディヴェルティメント] 1976年11月 録音場所:ドレスデン・ルカ教会
ビオンディ&エウローパ・ガランテによる メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 (ニ短調) ! ★ビオンディ率いるエウローパ・ガランテがメンデルスゾーンを録音しました!メンデルスゾーンが11歳から18歳の間に書き上げた作品がプログラムされています。ビオンディは、「メンデルスゾーンの”若書き”の作品と成熟した時期の作品を見分けるのは難しい、なぜならメンデルスゾーンは最初からすべてを持っていたから」と語っていますが、たしかにどれも、名曲として知られる作品と同様の天才のきらめきに満ちた美しい作品ばかり。バッハの伝統と、ロマン派のみずみずしい萌芽とが感じられます。「ヴァイオリン協奏曲」は、独奏楽器と弦楽群が対等な扱われ方で、バロック期の協奏曲のようでありながら、ソロ楽器の随所に美しく歌うメロディもちりばめられた魅力的な作品。ビオンディのヴァイオリン・ソロの美しさが炸裂し、また、技巧的な部分も華やかさに満ちています。「サルヴェ・レジーナ」は独唱と弦楽のための作品ですが、弦楽のアンサンブルが、伴奏に徹するというより歌いまくっていて、少年メンデルスゾーンが書き上げた宗教作品の美しさをこれ以上なく引き出しています。バロックのレパートリーを知り尽くしたビオンディとエウローパ・ガランテによるメンデルスゾーンは、メンデルスゾーンが過去の巨匠に大きな敬意を持ち、バッハ復興に大きな役割を果たしたことを考えるとさらに格別な意味と重みがあります。 ファビオ・ビオンディ (ヴァイオリン・指揮) レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルやイングリッシュ・コンソートで活躍したのち、1990年にエウローパ・ガランテを設立。イタリアのピリオド楽器アンサンブルとして瞬く間に世界を席巻する。モダン・オケや室内オケの指揮もしている。オペラにも精力的に取り組み、ドニゼッティやヴェルディまでも指揮している。ヴァイオリン奏者としても、高い評価を得ている最新盤バッハの無伴奏ソナタ&パルティータ全曲 (KKC-4297) をはじめ、世界中で常に注目されている。 エウローパ・ガランテ バロックと古典派のレパートリーを演奏するイタリアのピリオド楽器アンサンブルを結成したいと考えた音楽監督ファビオ・ビオンディによって、1990年に設立された。演奏形態はさまざまで、17世紀イタリアの作曲家による弦楽ソナタなどの室内楽を多く演奏している。ヘンデルやヴィヴァルディのオペラをはじめ、古典派以前の器楽曲も多く演奏している。 収録情報 曲目・内容 メンデルスゾーン (1809-147) : ・弦楽のためのシンフォニア第2番 ニ長調 (1821) ・ヴァイオリンと弦楽のための協奏曲 ニ短調 (1822) ・ソプラノと弦楽のためのサルヴェ・レジーナ 変ロ長調 (1824) * ・弦楽四重奏のためのフーガ 変ホ長調 (1827) ・弦楽のためのシンフォニア第5番 変ロ長調 (1821) ・ピアノと弦楽のためのラルゴ ニ短調 (1820) ・3声のフーガ ト短調 (1820) ・3声のフーガ ニ短調 (1820) アーティスト(演奏・出演) ファビオ・ビオンディ (ヴァイオリン、指揮) エウローパ・ガランテ パオラ・ポンチェット (フォルテピアノ) モニカ・ピッチニーニ (ソプラノ) * レコーディング 録音:2020年7月11-13日、サラ・ギスレリ (アッカデミア・モンティス・レガリス) 、モンドヴィ (イタリア)
「ベルリン・フィル・レコーディングス」 ラフマニノフ生誕150周年記念アルバム第1弾 2022年ヴァルトビューネで共演した ペトレンコとゲルシュタインによるピアノ協奏曲第2番 そしてフィルハーモニー大ホールで特別に録音したゲルシュタインのソロを収録! 日本語帯・解説付き ★ラフマニノフ生誕150周年を記念して「ベルリン・フィル・レコーディングス」から特別なアルバムがリリースされます。第1弾はピアニスト、キリル・ゲルシュタインをフィーチャーした内容。これまでにもフランク・ペーター・ツィンマーマンなどソリストに焦点を当てたディスクがリリースされていますが、今回はゲルシュタインの独奏を含む構成となっています。 まずは、ベルリン・フィルが毎年シーズンの最後に野外で行うヴァルトビューネ・コンサートの2022年ライヴ録音。急病のダニール・トリフォノフに代わってキリル・ゲルシュタインが登場。2016年のベルリン・フィル・デビューと同じ演目ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番を演奏しました。ゲルシュタインは出演が決まった際に、指揮者キリル・ペトレンコと2時間半のミーティングを行ったといいます。ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番のような有名な楽曲では、普通はそれほど打合せをすることはないそうですが、今回ペトレンコとゲルシュタインは互いの音楽観について徹底的に話し合ったそう。ゲルシュタインは、ペトレンコのどんなときも作品に敬意を払い、真摯に音楽作品と向き合い、再考する姿勢に感銘を受けたといいます。2022年のヴァルトビューネはオール・ロシアプログラムで組まれており、シーズンを鮮やかに締めくくるコンサートでもありながら、ペトレンコの世界情勢に対するメッセージ性も含んだ内容と言えるでしょう。そして本番は、冒頭の鐘の音を模したピアノの和音。言わずと知れた10度の音程は、ゲルシュタインの大きな手で難なく弾きこなし、第2楽章の夢見るような美しい旋律、繊細なカデンツァ、第3楽章ではピアノの華麗な走句を展開しながら、ドラマティックなクライマックスへと突き進んでいきます。心の奥底まで響くラフマニノフの美しさ溢れる演奏となっています。 ゲルシュタインはこのアルバムに収録するソロ作品を考える際に、ピアノ協奏曲第2番という中期の傑作を核としながらも、初期から後期の作品を網羅した生誕150周年にふさわしい内容となるように選曲したといいます。まず、ポスト・チャイコフスキーを思わせる初期の傑作、幻想的小品集から「メロディ」。そして非常に親交の深かった20世紀前半を代表するヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーに関わる2曲を収録。クライスラーの名作『愛の悲しみ』のラフマニノフによるピアノ編曲版と、クライスラーに献呈した「コレッリの主題による変奏曲」です。最後は歌曲「6つの歌」より第3曲「夜の静けさに」をゲルシュタインによるピアノ編曲で収録しています。これらのソロ作品は、ベルリンのフィルハーモニー大ホールで特別に録音され、消え入るようなピアニッシモに至るまで美しく音を捉えています。 カバー写真 : トーマス・シュトゥルート キリル・ゲルシュタイン 1979年ロシアのヴォロネジ生まれ。両親が聴いていたレコードの影響でジャズを独学で学ぶ。ディジー・ガレスピーやオスカー・ピーターソンに大きな影響を受ける。選ばれし子供 (「ギフト」) が入学できる音楽学校で教育を受け、14歳で渡米し、史上最年少でバークリー音楽大学の学生となる。はじめはジャズ、その後16歳からクラシックに集中するようになる。ニューヨークのマンハッタン音楽院でソロモン・ミコフスキーに師事、その後ドミトリー・バシキーロフ (マドリッド) とフェレンツ・ラードシュ (ブダペスト) らに師事。 2001年、エイヴリー・フィッシャー・キャリア・グラントを受賞。同年第10回アルトゥール・ルービンシュタイン・コンクール優勝。2002年、第6回ギルモア・ヤング・アーティスト・アワードを受賞。その賞金をもとに、ティモ・アンドレス、チック・コリア、アレクサンダー・ゲール、オリヴァー・ナッセン、ブラッド・メルドーらに新曲の委嘱もしている。 また、音楽家にとって教育に携わることは不可欠と考え、2007年から2017年の間、シュトゥットガルト音楽大学でピアノ・クラスを指導した。2018年10月には、ベルリンのハンス・アイスラー音楽大学でピアノの教授に就任。さらに、クロンベルク・アカデミーの新設の「サー・アンドラーシュ・シフ・パフォーマンス・プログラム・フォー・ヤング・アーティスツ」でも後進の指導にあたっている。 収録情報 曲目・内容 ラフマニノフ150 セルゲイ・ラフマニノフ (1873-1943) ・ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18* ・幻想的ピアノ小品集Op.3 より 第3曲メロディ ・愛の悲しみ (クライスラー/ラフマニノフ編) ・コレッリの主題による変奏曲 ニ短調 Op.42 ・6つの歌 Op.4 より第3曲 夜の静けさ (ゲルシュタイン編) アーティスト(演奏・出演) キリル・ゲルシュタイン (ピアノ) ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団&キリル・ペトレンコ (指揮) * レコーディング 2022年6月25日、ヴァルトビューネ、ベルリン (協奏曲) 2023年2月6日、フィルハーモニー、ベルリン (独奏曲)
ベルリン・バロック・ゾリステンの2020年最新録音は鬼才バボラークとの共演でバッハの「ホルン」協奏曲を録音!! ★ヘンスラー・レーベルより積極的なリリースが続いているベルリン・バロック・ゾリステン。コロナ禍の2020年10月に録音した当アルバムは鬼才ホルン奏者ラデク・バボラークを迎えてJ.S.バッハの“ホルン”協奏曲です!ホルン協奏曲と言ってもバッハはホルンのための協奏曲は残しておらず、バボラークがホルンに合わせて移調し編み直した再構築版で演奏しております。 ★ブランデンブルク協奏曲第1番、ミサ曲 ロ短調、カンタータなど、ナチュラルホルンに素晴らしい旋律を書いているバッハ。バボラークはこれまで無伴奏チェロ組曲やヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタなど数多くの作品に触れてきましたが、バッハの音楽の一つの結論としてこの“ホルン”協奏曲の録音を実現させました。 ★ベルリン・バロック・ゾリステンとの録音は実にチャレンジングであったと語るバボラークは「本物のバロックに忠実であること」を念頭にこの魅力的なアルバムを完成させました。超人的ともいえる技巧を駆使しこの上なく柔らかく美しい旋律を吹くバボラークが屈指の名団体と音楽の喜びに満ちて演奏しております。 ★ここに収録された3篇はいずれもチェンバロと弦楽オーケストラのための協奏曲ながらその原曲はバッハおよび他者の旧作を編曲したもので、オーボエ、フルート、オーボエ・ダモーレをソロとした協奏曲と考えられております。また協奏曲 ニ短調 BWV1059は第1楽章の冒頭9小節しか現存しておらず、カンタータ第35番の導入シンフォニアが同一音楽であることから同カンタータから復元されています。当演奏の第2楽章にはマルチェッロのオーボエ協奏曲を原曲とする協奏曲 ニ短調 BWV974を挿入しております。ベルリン・バロック・ゾリステンのCD ●J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲集【フランク・ペーター・ツィンマーマン(ヴァイオリン)(KKC-5922 / HC-17046) ●ヘンデル:6つの合奏協奏曲 Op.3(HC-19041) ●「バッハ・ファミリーのカンタータ集」(HC-19081) ●C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲集 Vol.5【ミヒャエル・リシェ(ピアノ&指揮)】(HC-17034) ●C.P.E.バッハ:鍵盤協奏曲集 Vol.6【ミヒャエル・リシェ(ピアノ&指揮)】(HC-19041) 収録情報 曲目・内容 J.S.バッハ:1. ホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ホ長調 BWV1053【 I .(アレグロ)+ II .シチリアーノ+ III .アレグロ】 2. ホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 ニ短調 BWV1059R(BWV974、BWV35からの再構築版)【 I .アレグロ+ II .アダージョ+ III .プレスト】3. ホルン、弦楽と通奏低音のための協奏曲 変ロ長調 BWV1055R【 I .(アレグロ)+ II .ラルゲット+ III .アレグロ・マ・ノン・タント】 アーティスト(演奏・出演) ラデク・バボラーク(ホルン) ベルリン・バロック・ゾリステン 【マルティン・フンダ、ドリアン・ジョジ、ハンデ・コデン、ヘレーナ・オッテンリップス(第1ヴァイオリン) ライマー・オルロフスキー、アンナ・ルイーザ・メーリン、クリストフ・シュトロイリ(第2ヴァイオリン) ヴァルター・キュスナー、マシュー・ハンター(ヴィオラ) クリスティン・フォン・デル・ゴルツ、ジョアン・バシュ(チェロ) ウルリヒ・ヴォルフ(ヴィオローネ) ラファエル・アルパーマン(チェンバロ)】 レコーディング セッション録音:2020年10月17-19日/ブラックバード音楽スタジオ、シャルロッテンブルク(ベルリン) レコーディング・プロデューサー:ギュンター・ヘンスラー
歴史あるオリジナル楽器アンサンブル、カペラ・サヴァリアが テレマンの二重&三重協奏曲を録音! ★ハンガリーを代表するオリジナル楽器のアンサンブル、カペラ・サヴァリア。HUNGAROTONレーベルより積極的なリリースが続いておりますが当アルバムではテレマンを取り上げました。多作で知られるテレマン。ここでは2つまたは3つの独奏楽器のための協奏曲を録音しました。テレマンは複数の楽器を独奏させることで聴衆を楽しませる創意工夫をしており、ここに聴く協奏曲でもそれぞれの独奏楽器の個性が光ります。 ★当団はハンガリー最古の都市ソンバトヘイに1981年に設立され、ハンガリーにおいて常設のオリジナル楽器アンサンブルとして最も歴史のある団体。これまでに数多くのレコーディングをリリースし、幾度もハンガリーの「レコード・オブ・ザ・イヤー」に選出されるなどその高水準の演奏には定評があります。カッロー率いる当団は極めて端正で硬派な演奏スタイルが特徴で溶け合うようなアンサンブルが魅力です。 収録情報 曲目・内容 テレマン: 1. リコーダーとフルートのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e1 2. 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ハ長調 TWV 52:C2 3. 2つのヴィオラのための協奏曲 ト長調 TWV 52:G3 4. フルートとヴァイオリンのための協奏曲 ホ短調 TWV 52:e3 5. 2つのヴァイオリンのための協奏曲 ト長調 TWV 52:G2「ダルムシュタット・コンチェルト」 6. 3つのヴァイオリンのための協奏曲 ヘ長調 TWV 53:F1 アーティスト(演奏・出演) ジョルト・カッロー (指揮、 (2,4,5,6) ヴァイオリン、 (3) ヴィオラ) ラースロー・パウリク ( (2,5,6) ヴァイオリン) ダーニエル・パップ ( (6) ヴァイオリン) ガーボル・ラーツ ( (3) ヴィオラ) ガーボル・プレホファー ( (1) リコーダー) アンドレア・ベルタラン ( (1,4) フルート) カペラ・サヴァリア (オリジナル楽器使用 a'=415Hz) セッション レコーディング 録音:2020年8月20-22日/バルトーク・コンサート・ホール、ソンバトヘイ (ハンガリー)
LP用のアナログマスターテープから制作 ヴァントと名手たちの饗宴シリーズ第1集 PROFILの貴重な協奏曲音源が初LP化! ★PROFILレーベルからリリースされていたヴァント指揮の貴重な協奏曲音源を初LP化。LP用にリマスターを施し、アナログのマスターテープを作った上でLP化しております。ヴァントが残した忘れ難い名演の数々を極上の音質でお楽しみください。 ★〈7色のピアニスト:ホルヘ・ボレット〉…ボレットはマシンガンのような叩きつける演奏ではなく、リスト派のピアニストに共通する「精神のテクニック」を7色の音色とともに追求した。全体的に引き締まったテンポで、力強いタッチ、多彩で明るい音色をそなえ、切れ味がよく、最後のフィナーレは70歳を超えたピアニストとは思えない白熱した演奏になっている。 〈ドイツ精神の変容:ゲルハルト・オピッツ〉…オピッツの演奏はヴァルヒャの厳格なバッハを思わせる。戦前世代のリスト派たちが追及した精神のテクニックを乗り超えて、バッハにつながる構築への意志で偉大なるドイツ音楽の伝統を「変容」させようとしているかのようだ。節度を持って旋律を歌わせると同時に、ペダリングによる音色的な変化をつけ、要所ごとにアゴーギクを用いヴァントとオーケストラとのテンポの動きにおける意思疎通も絶妙である。 (ピアノ音楽研究家・吉澤ヴィルヘルム) 収録情報 曲目・内容 ギュンター・ヴァント 協奏曲集 第1集 ボレット、オピッツ編 [LP1] チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品 23 A面:第1楽章 B面:第2、第3楽章 [LP2] シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 作品 54 A面:第1楽章 B面:第2、第3楽章 アーティスト(演奏・出演) [LP1] ホルヘ・ボレット (ピアノ) [LP2] ゲルハルト・オピッツ (ピアノ) ギュンター・ヴァント (指揮) ハンブルク北ドイツ放送交響楽団 レコーディング 録音:[LP1] 1985年11月13、14日、[LP2] 1983年3月21日/ハンブルク、ムジークハレ
F.P.ツィンマーマンがフルシャ率いるバンベルク響と ストラヴィンスキー、マルティヌー、バルトークを録音! ★SACDハイブリッド盤。1965年ドイツ、デュイスブルク生まれの正統派ヴァイオリニスト、フランク・ペーター・ツィンマーマン。BISレーベルより積極的な録音が続いておりますが、当アルバムではヤクブ・フルシャ率いるバンベルク交響楽団との共演でストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲、バルトークの2つの狂詩曲、マルティヌーの協奏的組曲を収録しました。これらの作品を書いたときにはそれぞれ国際的な地位を確立していたこの3人の作曲家は、政治的混乱と文化的変遷期においても東欧のアイデンティティを捨てずに西側で活躍。ストラヴィンスキーは協奏曲で近代的なヴァイオリン技法の可能性を試し、マルティヌーは協奏組曲で祖国ボヘミアの響きとフランスの新古典主義の色彩を融合させ、バルトークは狂詩曲でハンガリーとルーマニアの民族音楽を取り入れました。 ★現代のヴィルトゥオーゾ・ヴァイオリニストの必須レパートリーとなったストラヴィンスキーの協奏曲。ツィンマーマンは1990年にジャンルイジ・ジェルメッティ指揮、シュトゥットガルト放送交響楽団と収録して以来、30年の時を経ての再録です。この作品のヴァイオリン・パートは献呈されたサミュエル・ドゥシュキン (1891-1976) 協力のもと作曲されました。超絶技巧を要し、ストラヴィンスキー独特の変拍子や、あっと驚く奏法など、ヴァイオリンの甘美さとは真逆の世界を展開。終楽章「カプリッチョ」では連続スピッカート、フラジョレット、ピツィカートなど様々な奏法で奏でられます。ツィンマーマンの現在の充実ぶりがあらわれた、同楽曲の新名盤登場です! ★演奏の素晴らしさはもちろんのこと、楽器にも注目。ヴァイオリンはツィンマーマンの愛器1711年製のストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」。この楽器はかつてクライスラーが所有していた銘器でまるでビロードのような音色です。ツィンマーマンが長年ともにしてきた愛器で奏でる演奏をご堪能ください。 収録情報 曲目・内容 1. ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 (1931) 2. バルトーク:狂詩曲第1番 BB 94b (1928 rev.1929) 3. バルトーク:狂詩曲第2番 BB 96b (1928 rev. 1935) 4. マルティヌー:ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276a (第2稿版) 5. マルティヌー:瞑想曲〜ヴァイオリンと管弦楽のための協奏的組曲 H 276 (初稿版) より第2楽章 アーティスト(演奏・出演) フランク・ペーター・ツィンマーマン (ヴァイオリン/ストラディヴァリウス「レディ・インチクイン」 (1711年製) ) バンベルク交響楽団 ヤクブ・フルシャ (指揮) レコーディング 録音:(4) 2021年6月30日〜7月1日、(2,3,5) 2021年12月20〜22日、(1) 2022年9月28&29日/コンツェルトハレ・バンベルク (ヨーゼフ・カイルベルト・ザール)
LP用のアナログマスターテープから制作 ヴァントと名手たちの饗宴シリーズ第2集 PROFILの貴重な協奏曲音源が初LP化! ★PROFILレーベルからリリースされていたヴァント指揮の貴重な協奏曲音源を初LP化。LP用にリマスターを施し、アナログのマスターテープを作った上でLP化しております。ヴァントが残した忘れ難い名演の数々を極上の音質でお楽しみください。 ★<ウィーン派のモーツァルト:ルドルフ・フィルクスニー>…晩年に近づくにつれてその音楽は透明感を極め、美しさを究極まで高めていった。透明な音の粒を生み出す神がかり的なタッチを聴かせた至福の音楽だった。それはあたかも朝露が草花を転がり落ちるかのような至福の美しさに満ちていた。この演奏でフィルクスニーは、透明感ある音を大切にしながら、この曲の内面に潜む美質を最大限引き出そうとしている。そこにはこの曲を明瞭に弾いたシュナーベル、冷徹なカーゾンといったウィーン派の伝統を見出すことができる。 <最後の帝政ロシア貴族:ニキタ・マガロフ>…もっとも高貴で貴族的なショパンを弾くピアニストが誰かと問われれば、私はその一人にマガロフの名前をあげる。それほどマガロフの奏でる音楽には洗練さと気品、香りの高さに満ちあふれている。完璧なまでの精密なタッチと安定感とともに、過剰な表現や思い入れが抑制され、上品な解釈による真摯で貴族的でありながら華麗な演奏を特徴としている。このハイドンもきらめく音色、品格ある抑制、絶妙なテンポ感を生かし、貴族的で薫り高く美しいウィーン古典派の名作に仕上げた名演奏である。 (ピアノ音楽研究家・吉澤ヴィルヘルム) 収録情報 曲目・内容 ギュンター・ヴァント 協奏曲集 第2集 マガロフ、フィルクスニー編 [LP1] モーツァルト:ピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K. 466 A面:第1楽章 B面:第2、第3楽章 [LP2] ハイドン:ピアノ協奏曲第11番 ニ長調 Hob. XVII-11 A面:第1楽章 B面:第2、第3楽章 アーティスト(演奏・出演) [LP1] ルドルフ・フィルクスニー (ピアノ) 、ケルン放送交響楽団 [LP2] ニキタ・マガロフ (ピアノ) 、ハンブルク北ドイツ放送交響楽団 ギュンター・ヴァント (指揮) レコーディング 録音:[LP1] 1969年9月13日/ケルン、[LP2] 1985年12月2日/ハンブルク、ムジークハレ
鈴木秀美&OLC がメユール「ストラトニース」序曲とハイドン「驚愕」大熱演!! また、佐藤俊介を迎えたベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ではカデンツァにも注目! ★オーケストラ・リベラ・クラシカ(OLC)第39回定期演奏会を収めたディスクが遂にリリースされます。収録作品はメユールの歌劇「ストラトニース」序曲、ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、そしてハイドンの交響曲第94番「驚愕」です!★エティエンヌ・ニコラ・メユール(1763-1817)は主に歌劇で活躍したフランスの作曲家。「ストラトニース」はハイドン「驚愕」と同じ1792年の作品です。★佐藤俊介を迎えてのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲ではカデンツァにも注目。あのメンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲 ホ短調の初演を委ねたことでも知られるヴァイオリニスト、フェルディナンド・ダーヴィッド作のカデンツァに佐藤俊介が少し手を入れたもの演奏。佐藤俊介は自由自在なテクニックと実に雄弁な表現力で圧倒的な演奏を披露しており、同作品の新たな魅力に出会える名演です!★そして、ハイドンの「驚愕」《びっくりシンフォニー》。第2楽章で突然、太鼓を含む全合奏が鳴り響くあまりにも有名なこの作品を鈴木秀美率いるOLCが快演を聴かせてくれます! 収録情報 曲目・内容 1. メユール(1763-1817):歌劇「ストラトニース」序曲2. ベートーヴェン(1770-1827):ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.613. ハイドン(1732-1809):交響曲第94番 ト長調 Hob.I:94「驚愕」 アーティスト(演奏・出演) 佐藤俊介(ヴァイオリン)[track-2]鈴木秀美(指揮)オーケストラ・リベラ・クラシカ レコーディング ライヴ録音:2017年6月24日/三鷹市芸術文化センター、風のホール
衝撃のデビュー盤が日本語解説付の国内仕様版でもリリース! 感動的な親子共演! 天才ピアニスト、アレクサンドル・カントロフのリストのピアノ協奏曲! ★SACDハイブリッド盤。2021年11月、2022年6月の来日リサイタルも記憶に新しいアレクサンドル・カントロフ。異次元の演奏を披露し多くのピアノ・ファンを虜にしています。当アルバムはBISレーベルからのデビュー盤でリストのピアノ協奏曲を収録しております! ★1997年生まれのアレクサンドルは父親譲りの音楽的才能の持ち主で、16歳のときにはナントでのラ・フォルジュルネでシンフォニア・ヴァルソヴィアと共演し、ラフマニノフのパガニーニの主題による狂詩曲を披露。抜群のテクニックと情感豊かな演奏で聴衆を熱狂させました。そして、2019年に開催された16回チャイコフスキー国際コンクールでフランス人としてはじめて優勝。本選ではチャイコフスキーのピアノ協奏曲第2番を演奏し、有名な第1番を上回る高度なテクニックを要する難曲をコンクールの場で見事に披露したことでも話題となりました。 ★共演は名ヴァイオリニストにしてジャン=ジャック・カントロフ指揮、タピオラ・シンフォニエッタ。愛情深い好サポートを得て10代の若き天才ピアニストが自由自在のテクニックを武器に情感溢れる大演奏を披露しております! 収録情報 曲目・内容 リスト: 1. ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124 2. 呪い〜ピアノと管弦楽のための協奏曲 S.121 3. ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S.125 アーティスト(演奏・出演) アレクサンドル・カントロフ (ピアノ/Steinway D) ジャン=ジャック・カントロフ (指揮) タピオラ・シンフォニエッタ レコーディング セッション録音:2014年11月/タピオラ・コンサートホール (フィンランド)
注目の若手マザリがポール・メイエの指揮でモーツァルトを格調高く演じた ★1992年生まれのセリム・マザリ、ベートーヴェンの変奏曲CD(MIR488)で注目された彼の最新盤はモーツァルトの協奏曲。パリ音楽院でエンゲラーに師事し、2012年にエンゲラー没後はクレール・デゼールからさらなる研鑽を積みました。その後ロンドン王立音楽大学でアレクセーエフにも学んでいます。古典派作品に熱意を示す彼だけに、モーツァルトはうってつけの選曲と申せましょう。★バックを務めるのは名クラリネット奏者でもあるポーツ・メイエ率いるマンハイム・プファルツ選帝侯室内管弦楽団(マンハイム・チェンバー・オーケストラ)。1952年創立でマンハイム楽派のレパートリーの再発見と普及で知られる団体。マザリの格調高いピアノと相まって典雅極まりない世界を作り上げています。 収録情報 曲目・内容 モーツァルト:1. ピアノ協奏曲第14番変ホ長調K.4492. ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調K.3823. ピアノ協奏曲第12番イ長調K.414 アーティスト(演奏・出演) セリム・マザリ(ピアノ)ポール・メイエ(指揮)マンハイム・プファルツ選帝侯室内管弦楽団(マンハイム・チェンバー・オーケストラ) レコーディング 録音:2021年3月16-19日/マンハイム・エピファニー教会
ベザイデンホウトが指揮者初登場! ゴルツとのスリリングなモーツァルトのヴァイオリン協奏曲! ★フライブルク・バロックオーケストラがゴルツの独奏でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲に挑戦しました。なんと名フォルテピアノ奏者クリスティアン・ベザイデンホウトも通奏低音のみならず指揮にまで挑戦。そこではモーツァルト時代の慣習に従い即興を見せているのも興味津々で、贅沢の極みの通奏低音となっています。 ★ゴルツは1720年カルト・アントニオ・テストーレ製作のバロック・ヴァイオリンを使用。驚くべきパワーと生気に富む演奏で、初めて聴くかのように新鮮な魅力に満ちています。 収録情報 曲目・内容 モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 1. ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216 2. ヴァイオリン協奏曲第4番ニ長調K.218 3. ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」 アーティスト(演奏・出演) ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ (ヴァイオリン) クリスティアン・ベザイデンホウト (指揮、フォルテピアノ) フライブルク・バロック・オーケストラ レコーディング 録音:2021年8月20-24日フライブルク・アンサンブルハウス
名手ベルワルツ、ショッホも参加! 足掛け3世紀102歳まで生きた女性作曲家ツィーリッツの芸術が今明らかに! ★グレーテ・フォン・ツィーリッツは1899年に生まれ2001年に歿した女性作曲家。足かけ3世紀を生きた歴史の証人です。生まれはウィーンで、1917年以降はベルリンに住みシュレーカーに師事。1919年の歌曲集「日本の歌」で注目され、作曲家になることを決意したといわれます。彼女の作品だけによるディスクはこれまで1つしかなく、大歓迎のリリースとなります。 ★長い人生ゆえ作風も変化しています。「日本の歌」はエンダーリング独訳による大伴家持、和泉式部から斎藤茂吉までの和歌に基づき、濃厚な後期ロマン派的作風が興味津々。オリジナルはピアノ伴奏ですが、ここでは1980年代に作曲者自身が室内オーケストラ用にした版を使用。音楽は特に日本的でないものの、貴重なドイツのジャポニスム芸術と申せましょう。 ★ヴァイオリン、ピアノとオーケストラのための「死のヴァイオリン」も、もとはヴァイオリンとピアノのための作品を後年編曲したもの。父が重病で死に瀕していた際、山歩きしていた彼女が、木の上で死神がヴァイオリンを弾く幻覚にとらわれ、そのメロディを用いたとのこと。バレエとしてのシナリオも執筆したとされます。 ★「2本のトランペットのための二重協奏曲」はジャズ・トランペット奏者フリードリヒ・ケルナーと、当時ツィーリッツが注目していたキャロル ドーン ラインハルトのために作曲。カリオカ、チャチャチャなどラテン・アメリカのリズムやロックンロールの要素も採り入れた楽しい作品で、ツィーリッツの作風の幅広さと柔軟な感性に驚かされます。このアルバムではもと北ドイツ放送交響楽団首席イエルーン・ベルワルツとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の奏者でつい先頃2023年11月の来日公演で妙技を披露したアンドレ・ショッホがキレッキレの演奏を繰り広げます。 収録情報 曲目・内容 グレーテ・フォン・ツィーリッツ作品集 1. 日本の歌 (1919) (全10曲) 2. 死のヴァイオリン (死の舞踏) (1953/7) 〜ヴァイオリン、ピアノと管弦楽のための 3. 2本のトランペットのための二重協奏曲 (1975) アーティスト(演奏・出演) ヤーコプ・ブレンナー (指揮) ロベルト・シューマン・フィルハーモニー ゾフィー・クルスマン (ソプラノ) (1) ニーナ・カーモン (ヴァイオリン) (2) オリヴァー・トリンドル (ピアノ) (2) イエルーン・ベルワルツ アンドレ・ショッホ (トランペット) (3) レコーディング セッション録音:2023年7月12-14日/ヘムニッツ・シュターツハレ
コーガンに見出された天才・佐藤陽子。 凱旋帰国公演の白熱的興奮、ついにLP化! 世界の小澤を育てた名匠・斎藤秀雄のタクトも素晴らしい。 ★TOKYO FMからCDで出ていた名盤がめでたくLP化!LP用のリマスタリングを施しアナログ・マスター・テープを作成した上で製品化しています。佐藤陽子の至芸、斎藤秀雄の芸術をとくとお楽しみください。 ★超天才ヴァイオリニスト佐藤陽子のチャイコフスキーは何度聴いても凄まじいです。完璧な技巧に鬼気迫る表現、開いた口がふさがらない大興奮の巧さ。斎藤秀雄のタクトがまた寸分の狂いもなくソリストにビタッと合わせ、爽快ですらある凄味にあふれています。斎藤秀雄芸術をさらに味わえるのがモーツァルト。この縦横の揃い具合と音程の綺麗さはいったい何事か?しかも非常に多声的。しかし最近の古楽的解釈とはまったく違う、必要なものだけを徹底的に鍛え上げた現代オーケストラという響きで唯一無二。 ★注目を集めたのは、モスクワでレオニード・コーガンに師事し、4年ぶりに帰国した佐藤陽子さんだった。このチャイコフスキーは快演と評されて話題になったものだ。完璧なテクニックと精妙なカンタービレ、音楽の強い推進力など、鮮やかというほかはない演奏である。なおこの時の佐藤さんの演奏には盛り上げたフィナーレの大詰で楽器の弦が切れてしまい (パンという音が録音にも入っている) 、最後の二つの16分音符は、エイッと弾く身振りだけしてしめくくった、というエピソードがある。しかし不思議なもので、演奏の現場で激しい音楽のエネルギーに巻き込まれている聴き手は、実際に出なかった音も何となく聞こえたような気になってしまうものらしい。ラジオ中継室にいた筆者も一瞬オヤと思った程度だった。ただ部屋の窓から、佐藤さんがそ の瞬間におそろしく派手な大見得を切ったように見えたのは確かだった。- 音楽評論家 元・FM 東京プロデューサー 東条碩夫 収録情報 曲目・内容 佐藤陽子、斎藤秀雄の芸術 [LP1] チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op.35 (A面:第1楽章、B面:第2・3楽章) [LP2-A面] モーツァルト:交響曲第39番 変ホ長調 K.543 [LP2-B面] ロッシーニ:歌劇『セビリアの理髪師』序曲 ヨハン・シュトラウス2 世:皇帝円舞曲 Op.437 アーティスト(演奏・出演) 佐藤陽子 (ヴァイオリン) 斎藤秀雄 (指揮) 新日本フィルハーモニー交響楽団 レコーディング 録音:[LP1、2-B面] 1974年2月18日/東京文化会館、[LP2-A面] 1973年4月3日/東京文化会館
フランス・バロックヴァイオリン界の新しき旗手 ド・スワルテ みずみずしくも鮮やかなテクニック ヴィヴァルディの世界初録音を多数含む注目盤! ★フランスの (バロック・) ヴァイオリン界の注目すべき新星、ド・スワルテによる、ヴィヴァルディの協奏曲集の登場。自らが結成したアンサンブル「ル・コンソール」を率いて、驚くべきみずみずしさと鮮やかなテクニック、そしてセンスある装飾でヴィヴァルディの生涯を作品を通じて描きます。ヴァイオリン学習者が必ず演奏するイ短調の協奏曲も、初めて耳にするような新鮮さ。 ★レングレンツィは、ヴィヴァルディよりも50年以上前に生まれていますが、ヴィヴァルディの父と近しい関係があり、幼い頃のヴィヴァルディに音楽の手ほどきをしたのでは、とかんがえられている人物。ド・スワルテは、ヴィヴァルディの作風の先駆的な何かを感じさせる作品を収録したかったということで、ヴィヴァルディが生まれる3年前に書かれたレグレンツィのオペラからの楽曲を、ディスク冒頭に収録。また、ヴェストホフの作品「鐘の音の模倣」は、ピゼンデルがヴィヴァルディに弾いて聴かせたと言われているもので、その場面を再現するために敢えてヴァイオリン独奏のみで演奏しております。ヴィヴァルディがこの作品を通してドイツの新しいヴァイオリン技法を知ったのかもしれません。 ★『四季』の「夏」は、ヴィヴァルディが1725年に出版する前のオリジナル版を使用した世界初録音。出版されたものと大きな違いはありませんが、「カッコウ」の場面などはより極端で、出版にあわせてヴィヴァルディはより演奏しやすく、理解されやすいように少しシンプルにしたのかもしれません。いずれにしてもここでの演奏は実に細かい部分まで丁寧に行き届き、嵐の場面も勢いに流されない精緻さ。版の違いだけでなく、演奏も既存の録音とはまた違った新世代を感じさせるものとなっております。それぞれのトラックに聴きどころ満載。2つの世紀を超えて研究され続けているヴィヴァルディの、2022年に再発見された楽曲も含む、強力盤の登場です! ★ル・コンソールはド・スワルテとジュスタン・テイラーらによって2015年に設立された気鋭のアンサンブル。2017年、クリスティが審査員長を務めるヴァル・ド・ロワール国際古楽コンクールで第1位と聴衆賞を受賞、以降飛躍的に活躍の場を広げています。 ド・スワルテは、クリスティ率いるレザール・フロリサンのメンバーとして、そして現在はソリストおよび指揮者として同楽団と共演、2025年春にはレザール・フロリサンと共演 (指揮・ヴァイオリン) してヴィヴァルディの「四季」を演奏予定ということです。また、ソリストとして、クリスティやジュスタン・テイラー、さらにリュートのトーマス・ダンフォード、ピアニストのタンギ・ド・ヴィリアンクールらともしばしば共演しております。バロックはもちろん、ロマン派作品もレパートリーとしており、フランスの新世代のバロック・ヴァイオリンおよびヴァイオリン奏者として熱い注目を集める存在です。 収録情報 曲目・内容 Antonio Vivaldi, Concerti per una vita 〜 協奏曲で描くヴィヴァルディの生涯 [CD1] ・ジョヴァンニ・レグレンツィ (1626-1690) :アリア「私の目は眠る (Occhi miei si dormire) 」〜オペラ《世界の分裂 (分割) La divisione del mondo》[世界初録音] ヴィヴァルディ (1678-1741) : ・シンフォニア ロ短調 RV 168 (抜粋) ・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV 813 ・アダージョ ホ長調〜ヴァイオリン協奏曲 RV 768より [世界初録音] ・ヴァイオリン協奏曲 イ短調 RV 536 ・ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 RV 256「隠れ里」 ・チャッコーナ 変ロ長調 (未完) 〜ヴァイオリン協奏曲 RV 370より [世界初録音] (O,フレによる再構成版) ・ヴァイオリン協奏曲 ト短調 RV 315「夏」 (ジェノヴァ版) [世界初録音] ・ファンタジア〜アンナ・マリアに捧ぐ〜ヴァイオリン協奏曲 イ長調 RV 349より ・ヴァイオリン協奏曲 ホ長調 RV 267a「アンナ・マリアに捧ぐ」 (第2楽章 アンダンテはヒストリカル楽器による初録音) ・フォルラーナに基づくディミヌーション (縮小) 〜ファゴット協奏曲 RV 478ホ長調 (O.フレによるディミューション) ・ヴァイオリン協奏曲 ハ長調 RV 171「S.M.C.Cのために (カール6世 (神聖ローマ皇帝) のために) 」 ・レチタティーヴォ〜ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 RV212より (世界初録音) [CD2] ・ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 RV 278 ・レグレンツィ:アリア「Lumi potete piangere」〜オペラ《世界の分裂 (分割) La divisione del mondo》より ヴィヴァルディ: ・ヴァイオリン協奏曲 ロ短調 RV 37a (2022再発見されたもの) [世界初録音] (第3, 4楽章のバス・パートはO.フレによる再構成版) ・ファンファーラ ヘ長調〜2つのホルンのための RV 539 (O.フレ編曲) ・海の嵐 (ヘ長調) 〜オペラ「忠実なニンファ」RV 714より ・シンフォニア・アル・バッロ (ヘ長調) 〜オペラ「テンペのドリッラ」RV 709より ・ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 RV 250〜世界初録音 ・ヨハン・パウル・フォン・ヴェストホフ (1656-1705) :鐘の模倣〜ヴァイオリン・ソナタ第3番 ニ短調より ヴィヴァルディ: ・ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 RV 237「ピゼンデルに捧ぐ」 ・ヴァイオリン協奏曲 変ホ長調 RV 252 ・ファンファーレ〜ジャン=ジョゼフ・ムーレ (1682-1738) に基づく ・ヴァイオリン協奏曲 ヘ長調 RV 569 ・アリア ソプラノのためのカンタータ「美しい夜明けは深紅に天にむかって Sorge vermiglia in ciel」RV 667より (イ短調) ・チャッコーナ 変ロ長調〜ヴァイオリン協奏曲 (2つのアンサンブルとヴァイオリンのための) RV 583より (変ロ長調) アーティスト(演奏・出演) ル・コンソール テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ レコーディング 録音:2023年5,7月、ポワティエ劇場オーディトリウム (フランス)