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Maizieres Basses、Au-dessus de la Riviere の2区画合計で0.5ha。樹齢30年?70年のVV。新樽25%、1?5回使用樽75%で16ヶ月間熟成。 Information ワイナリー ヴァンサン・ルグー 生産地 フランス/ブルゴーニュ ブドウ品種 ピノノワール100% 色/飲み口 赤/フルボディ アルコール度数 13% 内容量 750ml
生産量の少ないコルトン最良のワイン DRCが2009年から生産を始めた最も歴史の若いワインです。ドメーヌ・プランス・フローラン・ド・メロードから借りたコルトンのグランクリュのル・クロ・デュ・ロワ、レ・ルナルド、レ・ブレッサンドの3区画をブレンドします。コート・ド・ボーヌで造る唯一の赤ワインです。ル・クロ・デュ・ロワ0.57ヘクタール、レ・ルナルド0.5ヘクタール、レ・ブレッサンド1.2ヘクタールの計2.27ヘクタール。東向き斜面中腹の恵まれた場所にあるコルトンの丘で最良のクリマです。平均樹齢は46年。 3つの区画をブレンドしたコルトン最良のワインの一つです。当初は別々のキュヴェとして生産する計画があるという話でしたが、いまだにブレンドしています。ブレッサンドは濃厚で引き締まっていて、クロ・デュ・ロワは濃厚で力強い。ルナルドは両者に接してながら、少し趣が異なり、肉厚で、野性味を帯びています。 プランス・フローラン・ド・メロードはアロース・コルトン、ラドワ・セリニ、ポマールに畑を所有する老舗ドメーヌです。DRCの栽培責任者ニコラ・ジェイコブが2008年からビオディナミを導入しましたが、大きな手入れが不要なほど、よい状態でした。ロマネ・コンティよりわずかに広い程度の面積ですから、生産量は500から600ケースと希少です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名コルトンCortonヴィンテージ2020容量750ml解説パーカーポイント: 95点予想される飲み頃:2028 - 2055A worthy successor to the brilliant 2019, the 2020 Corton Grand Cru exhibits aromas of dark wild berries, violets, baking chocolate and forest floor. Full-bodied, deep and concentrated, with a velvety attack that segues into a layered, vibrant mid-palate, it concludes with a precise, penetrating finish.(The Wine Advocate, Feb 01, 2023) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
リッチでゴージャス 死ぬまでに飲みたい リシュブールは、モノポールのロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、ラ・ロマネを除けば、造り手が望みうるヴォーヌ・ロマネ最高のグランクリュです。DRCは全体の45%にあたる3.51ヘクタールの畑を所有しています。これに続くのがルロワの0.78ヘクタールで、DRCの栽培面積は圧倒的な広さです。DRCの畑はロマネ・コンティとラ・ターシュに隣り合う区画とレ・ヴェロワイユの区画からなり、標高260から280メートルに広がります。やや北向きの区画もあり、ドメーヌの中では収穫の遅い畑です。リシュブールは名前の通り、リッチで、力強く、ゴージャスなワインです。筋肉質で、ロマネ・サン・ヴィヴァンより骨太で、若いときはコーヒーやチョコレート、熟成するとブラックフルーツやあぶった牛肉の香りに発展します。リシュブールを所有する11のドメーヌすべてが自家元詰しています。いずれ劣らぬ名門ばかりですが、DRCは面積の広さもあって、ベンチマーク的な存在です。伝説的な1959年は、デキャンター・マガジンが2004年に選んだ「死ぬまでに飲みたいワイン100本」で4位にランクインしました。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名リシュブールRichebourgヴィンテージ2020容量750ml解説パーカーポイント: 95点予想される飲み頃:2030 - 2060The 2020 Richebourg Grand Cru is wilder on the nose, revealing aromas of rich exotic spices, wild berries, cassis, coniferous forest floor, smoked meats and a discreet touch of sweet saddle leather, followed by a full-bodied, fleshy and enveloping palate that's rich and layered, with huge levels of concentration and ripe structuring tannins, concluding with a long, violet-inflected finish.(The Wine Advocate, Feb 01, 2023) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCのはじめの一歩 ヴォーヌ・ロマネの官能性を表現 グランクリュしか発売しないDRCの唯一の例外が、ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ・キュヴェ・デュヴォー・ブロシェです。グランクリュのワインのブレンドで造られます。1930年代に造られていましたが、偉大なヴィンテージとなった1999年に、グランクリュの2番果をブレンドしたワインが復活しました。オープンニットで、早くから楽しめますが、DRC特有のダークフルーツにシャクヤクの香りが加わり、ヴォーヌ・ロマネの官能的な個性を表現しています。手に入れるのは容易ではありませんが、ここから始めるのがDRCの正しい味わい方です。あるいは、DRCのワインをある程度、飲み込んでから味わうと、DRCの全体像がより明確になるかもしれません。ジャック・マリー・デュヴォー・ブロシェは1869年にロマネ・コンティの畑を購入した、コート・ドールの長老と呼ばれていた人物です。1874年に亡くなりました。その後、親族の手を経て、1912年、ジャック・シャンボンとマリー・ドミニク・ド・ゴーダン・ド・ヴィレーヌが、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティという名称を登録しました。オベール・ド・ヴィレーヌはDRCの基礎を築いたデュヴォー・ブロシェに敬意を評して、その名をワインに与えたのです。優良な作柄の1999、2002、2006、2008、2009、2011年に生産されています。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ キュヴェ デュヴォー ブロシェVosne Romanee 1er Cru Cuvee Duvault Blochetヴィンテージ1999容量750ml解説パーカーポイント: (90-92)点予想される飲み頃:2003 - 2010In 1999, the Domaine de la Romanee-Conti did something that it has never done before, producing a Vosne-Romanee 1er Cru. This wine was made from a second harvest that took place a few days after the initial harvest in La Tache. The wine is medium to dark ruby-colored and has a rose, violet, and red cherry-scented nose. Medium-bodied, lush, and expansive, it is fresh, filled with crunchy red and black berries, and has an impressively long, sweet, tannin-filled finish. Anticipated maturity: 2003-2010. Bravo!(The Wine Advocate, Aug 31, 2001) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCのはじめの一歩 ヴォーヌ・ロマネの官能性を表現 グランクリュしか発売しないDRCの唯一の例外が、ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ・キュヴェ・デュヴォー・ブロシェです。グランクリュのワインのブレンドで造られます。1930年代に造られていましたが、偉大なヴィンテージとなった1999年に、グランクリュの2番果をブレンドしたワインが復活しました。オープンニットで、早くから楽しめますが、DRC特有のダークフルーツにシャクヤクの香りが加わり、ヴォーヌ・ロマネの官能的な個性を表現しています。手に入れるのは容易ではありませんが、ここから始めるのがDRCの正しい味わい方です。あるいは、DRCのワインをある程度、飲み込んでから味わうと、DRCの全体像がより明確になるかもしれません。ジャック・マリー・デュヴォー・ブロシェは1869年にロマネ・コンティの畑を購入した、コート・ドールの長老と呼ばれていた人物です。1874年に亡くなりました。その後、親族の手を経て、1912年、ジャック・シャンボンとマリー・ドミニク・ド・ゴーダン・ド・ヴィレーヌが、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティという名称を登録しました。オベール・ド・ヴィレーヌはDRCの基礎を築いたデュヴォー・ブロシェに敬意を評して、その名をワインに与えたのです。優良な作柄の1999、2002、2006、2008、2009、2011年に生産されています。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ キュヴェ デュヴォー ブロシェVosne Romanee 1er Cru Cuvee Duvault Blochetヴィンテージ2006容量750ml解説パーカーポイント: 90点予想される飲み頃:2009 - 2014The Domaine's 2006 Vosne-Romanee Duvault-Blochet represents an assemblage from younger vines in Echezeaux, Grands-Echezeaux, Romanee-St.-Vivant, and Richebourg whose fruit did not make the cut for the estates grands vins. (Such a second wine has been essayed on several other occasions during the past decade. Previous bottlings of this cuvee were labeled "Vosne 1er Cru" which has led to occasional confusion. While the Domaine de La Romanee-Conti notoriously owns choice parcels of several Vosne premier crus, they have never - at least under the current management - bottled any wine from those sites, but rather only from their grand cru holdings.) Dark cherry, black raspberry, licorice, and charred meat in the nose lead to an initially lush, silken-textured palate, generously-fruited and tinged with clove and mace. The abundance of fine-grained tannin here becomes evident in the finish, accentuated by a hint of detached oak, but lightly-cooked fruit, charred meat, and spice continue to generously dominate. I would expect this to be best enjoyed over the next 4-5 years.(The Wine Advocate, Dec 22, 2009) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
一貫性のある男性的な味わい 1990年に出版された、米国の評論家マット・クレイマーの「ブルゴーニュワインがわかる」に、DRCの共同経営者だったラルー・ビーズ・ルロワの興味深いコメントが載っています。「20年かかってようやく、ロマネ・コンティが最も偉大なブドウ畑であるわけがわかりました。そうなる前は、ラ・ターシュに惚れ込んでましてね」 世界の頂点に立つDRCとドメーヌルロワを手掛けてきた稀代の造り手マダム・ルロワをして、ロマネ・コンティをしのぐと思わせたことがあるラ・ターシュの魅力とはどこにあるのでしょうか?専門家の間で一致しているのは、品質の安定性です。ロマネ・コンティほど、ヴィンテージの影響を受けにくいのです。ラ・ターシュの畑は、ヴォーヌ・ロマネのグランクリュの最上部から最下部まで6.06ヘクタールに広がっています。標高にして250から300メートル。上部と下部では気温も土壌も異なりますが、逆にどのような年でも、一貫したスタイルと品質に仕上げやすい。岩盤はプレモー石灰岩か白い魚卵岩からなり、表土の厚さは上部と下部で異なります。1985年に斜面の中腹に溜池を造り、あふれた水はコンクリートの溝を通ってふもとに流れます。土壌自体も水はけに優れています。19世紀から20世紀初頭にかけての所有者はラ・ロマネで知られるリジェ・ベレール家です。不況と相続トラブルで売りに出され、エドモン・ド・ヴィレーヌとジャック・シャンボンが購入し、ドメーヌが所有していたレ・ゴーディショと統合しました。1933年から、ラ・ターシュと名乗れるようになり、モノポールとなりました。 世界中の評論家が称賛 ロマネ・コンティ以上に、長期熟成型で、濃密なストラクチャーを有し、リコリスや東洋のスパイスの香りがする男性的な味わいです。バランスの良さはいうまでもありません。世界中の評論家が賛辞を送っています。ワイン・スペクテイターのパー・ヘンリック・マンソンは、1945、1947、1949に100点を与えました。イギリスのデキャンター・マガジンが2004年に掲載した「死ぬまでに飲みたいワイン100本」に、ラ・ターシュは1990、1978、1966の3ヴィンテージが選ばれています。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ラ ターシュLa Tacheヴィンテージ2020容量750ml解説パーカーポイント: 99点予想される飲み頃:2033 - 2070The 2020 La Tâche Grand Cru is magical, mingling notions of mulberries, cherries and cassis with scents of bergamot, black tea, licorice, exotic spices and peonies. Full-bodied, rich and resonant, with a broad attack, huge mid-palate amplitude and a supple, seamless, elegantly muscular profile, this is a remarkably powerful but also profoundly complex, intellectually and sensually thrilling young wine.(The Wine Advocate, Feb 01, 2023) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCの王道に分け入るための入門ワイン エシェゾーはフラジェ・エシェゾー村にあるが、ワインはヴォーヌ・ロマネとして売られます。36.26ヘクタールの畑に84人もの所有者がいて、品質はばらつきがあります。51ヘクタールのクロ・ドヴージョと似ています。要は造り手を選ぶのが大切なのです。フラジェの北部で、シャンボル・ミュジニーに近いコンブ・ドルヴォーの裾に位置していて、石灰岩と泥灰岩が入り混じり、粘土ローム層も含まれています。標高260から300メートルに広がり、非常にゆるい傾斜になっているので、一見すると平坦な畑に見られます。土壌の多様性という点で、ヴォーヌ・ロマネで最も複雑な畑の一つです。 DRCはレ・プライエールとクロ・サン・ドニの計4.67ヘクタールの畑を耕作しています。1988年にマレ・モンジュ家からロマネ・サン・ヴィヴァンの区画を買収する際に、自社畑を保険企業に売却したため、メタヤージュ(折半耕作)をしています。平均樹齢は35年と若いのですが、チャーミングで早くから楽しめるワインです。バランスの良さとエレガンスは際立っていて、エシェゾーの先頭打者であり、DRCの入門編でもあります。いきなり、3つ星のフレンチや寿司屋で食事しても、そのポテンシャルの全容が理解できないように、ロマネ・コンティやラ・ターシュの深遠なる世界に分け入るには、一定の経験と技量が必要です。近道はありません。まずは、エシェゾーから始めるのがDRCを極める王道です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名エシェゾーEchezeauxヴィンテージ1999容量750ml解説パーカーポイント: 92点予想される飲み頃:2015 - 2030I was intrigued to see how the 1999 Echezeaux would be performing at 14 years of age since I have not tasted it since just after bottling. It has a very classy nose of dark cherry fruit, quite exotic for one of Aubert de Villaine’s wines, with hints of blood orange and even peach skin infusing the opulent aromatic profile. The palate is well-balanced and tightly knit, though it is clear that the RSV 1999 alongside was born with a higher level of delineation and clarity. Still, you have to admire the brio and hubris of this Echezeaux, and its youthful zeal suggests it will age over three decades without too much sweat. Delicious. Drink 2015-2030.(The Wine Advocate, Aug 29, 2013) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCの王道に分け入るための入門ワイン エシェゾーはフラジェ・エシェゾー村にあるが、ワインはヴォーヌ・ロマネとして売られます。36.26ヘクタールの畑に84人もの所有者がいて、品質はばらつきがあります。51ヘクタールのクロ・ドヴージョと似ています。要は造り手を選ぶのが大切なのです。フラジェの北部で、シャンボル・ミュジニーに近いコンブ・ドルヴォーの裾に位置していて、石灰岩と泥灰岩が入り混じり、粘土ローム層も含まれています。標高260から300メートルに広がり、非常にゆるい傾斜になっているので、一見すると平坦な畑に見られます。土壌の多様性という点で、ヴォーヌ・ロマネで最も複雑な畑の一つです。 DRCはレ・プライエールとクロ・サン・ドニの計4.67ヘクタールの畑を耕作しています。1988年にマレ・モンジュ家からロマネ・サン・ヴィヴァンの区画を買収する際に、自社畑を保険企業に売却したため、メタヤージュ(折半耕作)をしています。平均樹齢は35年と若いのですが、チャーミングで早くから楽しめるワインです。バランスの良さとエレガンスは際立っていて、エシェゾーの先頭打者であり、DRCの入門編でもあります。いきなり、3つ星のフレンチや寿司屋で食事しても、そのポテンシャルの全容が理解できないように、ロマネ・コンティやラ・ターシュの深遠なる世界に分け入るには、一定の経験と技量が必要です。近道はありません。まずは、エシェゾーから始めるのがDRCを極める王道です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名エシェゾーEchezeauxヴィンテージ2019容量750ml解説パーカーポイント: 95+点予想される飲み頃:2029 - 2060Deeper pitched than the domaine's Corton, the 2019 Échézeaux Grand Cru exhibits aromas of blackberries, plums, exotic spices, orange rind and rose hips. Full-bodied, rich and ample, its broad, textural attack segues into a deep and concentrated mid-palate and a long, saline finish. This is a sensual, enveloping, elegantly muscular Échézeaux that has fulfilled all the promise it showed in barrel.(January 2022 Week 3, The Wine Advocate, 21st Jan 2022) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
一貫性のある男性的な味わい 1990年に出版された、米国の評論家マット・クレイマーの「ブルゴーニュワインがわかる」に、DRCの共同経営者だったラルー・ビーズ・ルロワの興味深いコメントが載っています。「20年かかってようやく、ロマネ・コンティが最も偉大なブドウ畑であるわけがわかりました。そうなる前は、ラ・ターシュに惚れ込んでましてね」 世界の頂点に立つDRCとドメーヌルロワを手掛けてきた稀代の造り手マダム・ルロワをして、ロマネ・コンティをしのぐと思わせたことがあるラ・ターシュの魅力とはどこにあるのでしょうか?専門家の間で一致しているのは、品質の安定性です。ロマネ・コンティほど、ヴィンテージの影響を受けにくいのです。ラ・ターシュの畑は、ヴォーヌ・ロマネのグランクリュの最上部から最下部まで6.06ヘクタールに広がっています。標高にして250から300メートル。上部と下部では気温も土壌も異なりますが、逆にどのような年でも、一貫したスタイルと品質に仕上げやすい。岩盤はプレモー石灰岩か白い魚卵岩からなり、表土の厚さは上部と下部で異なります。1985年に斜面の中腹に溜池を造り、あふれた水はコンクリートの溝を通ってふもとに流れます。土壌自体も水はけに優れています。19世紀から20世紀初頭にかけての所有者はラ・ロマネで知られるリジェ・ベレール家です。不況と相続トラブルで売りに出され、エドモン・ド・ヴィレーヌとジャック・シャンボンが購入し、ドメーヌが所有していたレ・ゴーディショと統合しました。1933年から、ラ・ターシュと名乗れるようになり、モノポールとなりました。 世界中の評論家が称賛 ロマネ・コンティ以上に、長期熟成型で、濃密なストラクチャーを有し、リコリスや東洋のスパイスの香りがする男性的な味わいです。バランスの良さはいうまでもありません。世界中の評論家が賛辞を送っています。ワイン・スペクテイターのパー・ヘンリック・マンソンは、1945、1947、1949に100点を与えました。イギリスのデキャンター・マガジンが2004年に掲載した「死ぬまでに飲みたいワイン100本」に、ラ・ターシュは1990、1978、1966の3ヴィンテージが選ばれています。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ラ ターシュLa Tacheヴィンテージ2018容量750ml解説ヴィノス: (95-97)点予想される飲み頃:2028 - 2055The 2018 La Tâche Grand Cru exhibits quite a strong whole-bunch influence on the nose, perhaps a little too much when juxtaposed against the more seamless Richebourg. Scents of black truffle, pressed rose petal and decayed autumn leaves/undergrowth infuse the mainly dark fruit. There is something a little introspective about this nascent La Tâche. The palate is very well balanced with filigreed tannins. A multifaceted wine that leans more to the red side of the fruit spectrum. The silky, saline finish shows wonderful sapidity. Once the aromatics open for business, I have little doubt that this will be an awesome yet quite cerebral La Tâche.(Vinous, Jan 2020) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCの中で最もお買い得 ロバート・パーカーがかねてらから力説してきたように、DRCの中で最もお買い得なのがグラン・エシェゾーです。熟成力という点では、ラ・ターシュをしのいで、ドメーヌの中で最長と、オベール・ド・ヴィレーヌが語っています。力強く、しっかりしたストラクチャーがあり、深みのある男性的な味わいです。栽培面積は3.52ヘクタール。全体の40%を占める最大の所有者です。グラン・エシェゾーには14の農家がいますが、ここでもDRCは独壇場です。畑の東側はクロ・ド・ヴージョの最も高い区画に接し、西側はエシェゾーに接しています。北にはミュジニーがあります。ブルゴーニュの評論家アレン・メドウズは、平均的なグラン・エシェゾーは平均的なクロ・ド・ヴージョを上回ると評しています。グラン・エシェゾーのトップに立つDRCのエシェゾーが、クロ・ド・ヴージョのトップクラスのドメーヌより優れているのは当然でしょう。グラン・エシェゾーはラ・ターシュやロマネ・サン・ヴィヴァンと同じ香りの枠組みを持っていて、リシュブールともよく似ているが、アジアのスパイスの香りに欠けるというのが、メドウズの評価です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名グラン エシェゾーGrands Echezeauxヴィンテージ2013容量750ml解説パーカーポイント: 93点予想される飲み頃:2020 - 2040The 2013 Grands Echézeaux Grand Cru was picked on the afternoon of October 6 and then the following morning, the yield delivering 21.5 hectoliters per hectare, higher than the Echézeaux. It has a vivid bouquet of Morello cherry, strawberry, crushed stone and just a touch of wilted rose petal, all beautifully defined and seeming to gain intensity in the glass. The palate is extremely well balanced and the acidity is well judged. There are earthy tones present, a hint of autumn woodland, a subtle but very attractive leafiness embroidered into the fruit. This is a very typical Grands Echézeaux, perhaps a little introspective compared to the more outgoing Echézeaux, but there is considerable length. Production is 782 cases. Tasted February 2016.(223, The Wine Advocate, 4th Mar 2016) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCの中で最もお買い得 ロバート・パーカーがかねてらから力説してきたように、DRCの中で最もお買い得なのがグラン・エシェゾーです。熟成力という点では、ラ・ターシュをしのいで、ドメーヌの中で最長と、オベール・ド・ヴィレーヌが語っています。力強く、しっかりしたストラクチャーがあり、深みのある男性的な味わいです。栽培面積は3.52ヘクタール。全体の40%を占める最大の所有者です。グラン・エシェゾーには14の農家がいますが、ここでもDRCは独壇場です。畑の東側はクロ・ド・ヴージョの最も高い区画に接し、西側はエシェゾーに接しています。北にはミュジニーがあります。ブルゴーニュの評論家アレン・メドウズは、平均的なグラン・エシェゾーは平均的なクロ・ド・ヴージョを上回ると評しています。グラン・エシェゾーのトップに立つDRCのエシェゾーが、クロ・ド・ヴージョのトップクラスのドメーヌより優れているのは当然でしょう。グラン・エシェゾーはラ・ターシュやロマネ・サン・ヴィヴァンと同じ香りの枠組みを持っていて、リシュブールともよく似ているが、アジアのスパイスの香りに欠けるというのが、メドウズの評価です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名グラン エシェゾーGrands Echezeauxヴィンテージ2017容量750ml解説パーカーポイント: 94+点予想される飲み頃:2030 - 2057More brooding and reserved than the Échézeaux that preceded it in the tasting, the 2017 Grands Échézeaux Grand Cru unwinds in the glass with an enticing bouquet of cassis, blackberries, blood orange, exotic spices and musk. On the palate, it's full-bodied, ample and fleshy, with a more introverted, structured profile than the Échézeaux, its considerable reserves of concentrated fruit framed by an abundance of powdery tannin and succulent acids. Long and penetrating, this will reward sustained bottle age. The Grands Échézeaux was picked on September 12.(January 2020 Week 2, The Wine Advocate, 10th Jan 2020) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
一貫性のある男性的な味わい 1990年に出版された、米国の評論家マット・クレイマーの「ブルゴーニュワインがわかる」に、DRCの共同経営者だったラルー・ビーズ・ルロワの興味深いコメントが載っています。「20年かかってようやく、ロマネ・コンティが最も偉大なブドウ畑であるわけがわかりました。そうなる前は、ラ・ターシュに惚れ込んでましてね」 世界の頂点に立つDRCとドメーヌルロワを手掛けてきた稀代の造り手マダム・ルロワをして、ロマネ・コンティをしのぐと思わせたことがあるラ・ターシュの魅力とはどこにあるのでしょうか?専門家の間で一致しているのは、品質の安定性です。ロマネ・コンティほど、ヴィンテージの影響を受けにくいのです。ラ・ターシュの畑は、ヴォーヌ・ロマネのグランクリュの最上部から最下部まで6.06ヘクタールに広がっています。標高にして250から300メートル。上部と下部では気温も土壌も異なりますが、逆にどのような年でも、一貫したスタイルと品質に仕上げやすい。岩盤はプレモー石灰岩か白い魚卵岩からなり、表土の厚さは上部と下部で異なります。1985年に斜面の中腹に溜池を造り、あふれた水はコンクリートの溝を通ってふもとに流れます。土壌自体も水はけに優れています。19世紀から20世紀初頭にかけての所有者はラ・ロマネで知られるリジェ・ベレール家です。不況と相続トラブルで売りに出され、エドモン・ド・ヴィレーヌとジャック・シャンボンが購入し、ドメーヌが所有していたレ・ゴーディショと統合しました。1933年から、ラ・ターシュと名乗れるようになり、モノポールとなりました。 世界中の評論家が称賛 ロマネ・コンティ以上に、長期熟成型で、濃密なストラクチャーを有し、リコリスや東洋のスパイスの香りがする男性的な味わいです。バランスの良さはいうまでもありません。世界中の評論家が賛辞を送っています。ワイン・スペクテイターのパー・ヘンリック・マンソンは、1945、1947、1949に100点を与えました。イギリスのデキャンター・マガジンが2004年に掲載した「死ぬまでに飲みたいワイン100本」に、ラ・ターシュは1990、1978、1966の3ヴィンテージが選ばれています。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ラ ターシュLa Tacheヴィンテージ1995容量750ml解説パーカーポイント: 95点予想される飲み頃:2008 - 2020This wine is mind-boggling and has gathered even more body, power, and density than it displayed from barrel.(118, The Wine Advocate, 31st Aug 1998) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
ロマネ・コンティ 独自のエレガンス 赤ワインの最高峰。世界で最も高価で、知名度の高いワインです。収穫年から3年目の初頭にイギリスでお披露目されます。日本で市場に出るのは3年目の秋です。ヴォーヌ・ロマネ村の1.8ヘクタールの畑からの生産量は平均6000本前後。この数字は作柄によって、大きく変動します。雹害で収量が激減した反動で豊作となった2017年は7524本でしたが、大勢の死者が出た猛暑の2003年は3575本まで落ち込みました。雨が降ってミルデューやカビに見舞われた年は、選別が厳しく、生産量は減少します。妥協なき姿勢が、安定した高品質につながっています。畑は東南東に向いているため、柔らかい朝日から夕方まで長時間にわたり当たり、ブドウの熟度が上がります。斜面の中腹にあり、標高は260から270メートル。5度から15度の傾斜があり、水はけがよい。ヘクタール当たり1万4000本の植栽密度で植えられたブドウ樹は競い合って、石灰岩の亀裂や断層のすき間をぬって地中深くに根を伸ばし、複雑な養分を吸い上げます。 無限のアロマ、シルキーな質感、球体的なバランス 理想的な地勢に、ビオディナミによる栽培、土壌に負担をかけない馬による耕作など、造り手の数しれぬ努力が加わり、優美で複雑な香り、シルキーな質感、繊細で旨味ののった味わい、球体的なバランス感に支えられたエレガンスを生み出します。熟成するとしおれたバラ、なめし革など、無限のアロマがグラスからあふれ出し、テロワールの偉大さを物語ります。リリース仕立てで飲んでも、しなやかなテクスチャー、豊かなアロマ、バランスの良さは伝わってきますが、それではもったいない。熟成させてこそ、ロマネ・コンティにしかない境地が体験できるのです。そこを読み取れない人には、なかなか感動を得難いワインかもしれません。逆に、その片鱗でも感じられる人なら、価値を理解できるに違いありません。2000年代以降のブルゴーニュは、ヴィンテージによって品質がばらついていますが、ロマネ・コンティについては、飲んで失望させられることはありません。コート・ドールの最高の立地の畑から生まれる独特の世界がそこには存在するからです。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ロマネコンティRomanee Contiヴィンテージ1996容量750ml解説パーカーポイント: (96 - 98)点予想される飲み頃:NAThis is among the world's most expensive wines (as far as I know only certain late harvest wines from Germany are more expensive). It has a gorgeously bright dark ruby/purple color and extremely complex aromatics of fresh herbs, Asian spices, creamy cherries, super-ripe blackberries, and vanilla-imbued oak. This superb wine offers a mouthful of silky-textured cherries, blueberries, plums, boysenberries, earth, minerals, and spiced oak. This masterpiece is full-bodied, dense (yet extremely elegant and defined), thickly-textured, and immensely concentrated. Moreover, I sensed this wine was holding a significant amount in reserve!(118, The Wine Advocate, 31st Aug 1998) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
ロマネ・コンティ 独自のエレガンス 赤ワインの最高峰。世界で最も高価で、知名度の高いワインです。収穫年から3年目の初頭にイギリスでお披露目されます。日本で市場に出るのは3年目の秋です。ヴォーヌ・ロマネ村の1.8ヘクタールの畑からの生産量は平均6000本前後。この数字は作柄によって、大きく変動します。雹害で収量が激減した反動で豊作となった2017年は7524本でしたが、大勢の死者が出た猛暑の2003年は3575本まで落ち込みました。雨が降ってミルデューやカビに見舞われた年は、選別が厳しく、生産量は減少します。妥協なき姿勢が、安定した高品質につながっています。畑は東南東に向いているため、柔らかい朝日から夕方まで長時間にわたり当たり、ブドウの熟度が上がります。斜面の中腹にあり、標高は260から270メートル。5度から15度の傾斜があり、水はけがよい。ヘクタール当たり1万4000本の植栽密度で植えられたブドウ樹は競い合って、石灰岩の亀裂や断層のすき間をぬって地中深くに根を伸ばし、複雑な養分を吸い上げます。 無限のアロマ、シルキーな質感、球体的なバランス 理想的な地勢に、ビオディナミによる栽培、土壌に負担をかけない馬による耕作など、造り手の数しれぬ努力が加わり、優美で複雑な香り、シルキーな質感、繊細で旨味ののった味わい、球体的なバランス感に支えられたエレガンスを生み出します。熟成するとしおれたバラ、なめし革など、無限のアロマがグラスからあふれ出し、テロワールの偉大さを物語ります。リリース仕立てで飲んでも、しなやかなテクスチャー、豊かなアロマ、バランスの良さは伝わってきますが、それではもったいない。熟成させてこそ、ロマネ・コンティにしかない境地が体験できるのです。そこを読み取れない人には、なかなか感動を得難いワインかもしれません。逆に、その片鱗でも感じられる人なら、価値を理解できるに違いありません。2000年代以降のブルゴーニュは、ヴィンテージによって品質がばらついていますが、ロマネ・コンティについては、飲んで失望させられることはありません。コート・ドールの最高の立地の畑から生まれる独特の世界がそこには存在するからです。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ロマネコンティRomanee Contiヴィンテージ2016容量750ml解説パーカーポイント: 100点予想される飲み頃:2026 - 2075The 2016 Romanée-Conti Grand Cru is a worthy successor to the profound 2015, wafting from the glass with aromas of wild berries, violets, peony, dark chocolate, cinnamon and exotic spices. On the palate, the wine is full-bodied, ample and satiny, with an ineffable sense of completeness, searing concentration without weight, a vibrant, indeed animating line of acidity, and a long, expansive finish that concludes with a judicious touch of mouthwatering bitterness. Wines like this are the foundation of the Domaine de la Romanée-Conti's reputation.(Interim January 2019 Week 1, The Wine Advocate, 5th Jan 2019) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
リッチでゴージャス 死ぬまでに飲みたい リシュブールは、モノポールのロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、ラ・ロマネを除けば、造り手が望みうるヴォーヌ・ロマネ最高のグランクリュです。DRCは全体の45%にあたる3.51ヘクタールの畑を所有しています。これに続くのがルロワの0.78ヘクタールで、DRCの栽培面積は圧倒的な広さです。DRCの畑はロマネ・コンティとラ・ターシュに隣り合う区画とレ・ヴェロワイユの区画からなり、標高260から280メートルに広がります。やや北向きの区画もあり、ドメーヌの中では収穫の遅い畑です。リシュブールは名前の通り、リッチで、力強く、ゴージャスなワインです。筋肉質で、ロマネ・サン・ヴィヴァンより骨太で、若いときはコーヒーやチョコレート、熟成するとブラックフルーツやあぶった牛肉の香りに発展します。リシュブールを所有する11のドメーヌすべてが自家元詰しています。いずれ劣らぬ名門ばかりですが、DRCは面積の広さもあって、ベンチマーク的な存在です。伝説的な1959年は、デキャンター・マガジンが2004年に選んだ「死ぬまでに飲みたいワイン100本」で4位にランクインしました。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名リシュブールRichebourgヴィンテージ1998容量750ml解説ヴィノス: 92点予想される飲み頃:NAVery good deep red-ruby. Pungent, expressive aromas of raspberry, black cherry, redcurrant, espresso and bitter chocolate. Very rich, sappy and deep, with chewy extract and lovely vinosity. Possible to taste right now owing to its sheer harmoniousness. Juicy framing acidity gives clarity to the flavors. Finishes very long and strong, with building but ripe tannins. This will benefit from eight to ten years of bottle aging but should be superb.(Vinous, Mar 2001) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCのはじめの一歩 ヴォーヌ・ロマネの官能性を表現 グランクリュしか発売しないDRCの唯一の例外が、ヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュ・キュヴェ・デュヴォー・ブロシェです。グランクリュのワインのブレンドで造られます。1930年代に造られていましたが、偉大なヴィンテージとなった1999年に、グランクリュの2番果をブレンドしたワインが復活しました。オープンニットで、早くから楽しめますが、DRC特有のダークフルーツにシャクヤクの香りが加わり、ヴォーヌ・ロマネの官能的な個性を表現しています。手に入れるのは容易ではありませんが、ここから始めるのがDRCの正しい味わい方です。あるいは、DRCのワインをある程度、飲み込んでから味わうと、DRCの全体像がより明確になるかもしれません。ジャック・マリー・デュヴォー・ブロシェは1869年にロマネ・コンティの畑を購入した、コート・ドールの長老と呼ばれていた人物です。1874年に亡くなりました。その後、親族の手を経て、1912年、ジャック・シャンボンとマリー・ドミニク・ド・ゴーダン・ド・ヴィレーヌが、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティという名称を登録しました。オベール・ド・ヴィレーヌはDRCの基礎を築いたデュヴォー・ブロシェに敬意を評して、その名をワインに与えたのです。優良な作柄の1999、2002、2006、2008、2009、2011年に生産されています。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ キュヴェ デュヴォー ブロシェVosne Romanee 1er Cru Cuvee Duvault Blochetヴィンテージ2004容量750ml ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
エレガントなミニ・ロマネ・コンティ ロマネ・サン・ヴィヴァンは少し地味なイメージがあるのですが、それは大きな間違いです。ラ・ターシュの力強さやリシュブールの華やかさにはかないませんが、香り高さにおいてはロマネ・コンティに次ぐワインです。DRCを何度も飲んだ経験のある目利きは、ミニ・ロマネ・コンティとして賛辞を惜しみません。ルーツは12世紀にサン・ヴィヴァン・ド・ヴェルジィ修道院が植え付けたル・クルー・ド・サン・ヴィヴァンまでさかのぼります。その一部は、後にロマネ・コンティと呼ばれるようになり、残りがラ・ロマネ・サン・ヴィヴァンとなったのです。革命後に売却され、畑の半分以上はマレ・モンジュ家の持ち物になりました。女性オーナーのジュヌヴィエーヴ・マレ・モンジュは、ロマネ・サン・ヴィヴァンの名声を高めようと、1966年から5.28ヘクタールの区画をDRCに貸し出しました。最初のヴィンテージの収量は1万8700本です。ワインは、ドメーヌ・マレ・モンジュの名前と紋章を印、ネックにはDRCが畑と醸造の責任者であることが記されていました。未婚で子供のなかったジュヌヴィエーヴが亡くなった後の1988年、DRCは彼女の相続人から約1000万ドルで畑を購入しました。資金調達のため、エシェゾー、グラン・エシェゾーのほかDRC所有のヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュが売却されました。ロマネ・サン・ヴィヴァンは少し地味なイメージがあるのですが、それは大きな間違いです。ラ・ターシュの力強さやリシュブールの華やかさにはかないませんが、香り高さにおいてはロマネ・コンティに次ぐワインです。DRCを何度も飲んだ経験のある目利きは、ミニ・ロマネ・コンティとして賛辞を惜しみません。ロマネ・サン・ヴィヴァンの畑は、DRCのオフィスの西側の、ロマネ・コンティやリシュブールより低い位置に広がっています。岩盤はウミユリ石灰岩が主体で、粘土や泥灰土が下層に広がっています。傾斜は3度から5度で、やや緩やかです。 植え替えで品質がさらに向上中 マレ・モンジュ時代は、収量の多いクローンが植えられていたため、DRCは購入後に、植え替えに乗り出しました。ロマネ・コンティの畑から選別して増やしたDRCクローンを接ぎ木する作業を2001年から始めて、作業を続けています。その効果が明確に出てくるのは、2020年から2030年と見られ、さらに品質が上がるのは間違いありません。 ロマネ・サン・ヴィヴァンは優雅で、バランスがとれていて、かぐわしい。スミレ、ラズベリー、バラの香水のアロマを放ち、セイバリーな味わい。ミュジニーに比肩される女性的なワインです。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ロマネ サン ヴィヴァンRomanee St.Vivantヴィンテージ2019容量750ml解説パーカーポイント: 97点予想される飲み頃:2029 - 2065The 2019 Romanée-St-Vivant Grand Cru wafts from the glass with breathtaking aromas of raspberries and strawberries mingled with bergamot, Indian spices, peonies and rose petals. Full-bodied, vibrant and perfumed, it's finer boned than the more muscular Grands-Échézeaux, with a bright spine of acidity and beautifully refined tannins, concluding with a long, penetrating finish. Striking for its purity and elegance, my handwritten notes include the phrase "pure sensuality."(The Wine Advocate, Jan 21, 2022) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
大御所評論家が探してまで飲むDRCの中でも入手最難関キュヴェ ヴォーヌロマネの1級畑プティ・モンは、生産者ならだれでもが欲しがるヴォーヌロマネの畑のなかでもさらに頭が1つ抜けた存在として知られています。リシュブールの斜面上方、クロパラントゥの真隣に位置し、面積は全体で3.67haと極小さく、この畑でワインを造る生産者にはコント リジェ ベレール、ルシアン ル モワンヌ、アルローなど、実力派が名を連ねます。その中でもひと際見つけることが難しいレアな一本がDRCのプティ・モンでしょう。こちらのキュヴェは2018年がファーストヴィンテージです。それより以前はロマネ・サンヴィヴァンや、ラ・ターシュの若木などから造られるヴォーヌ ロマネ プルミエ クリュ キュヴェ デュヴォー ブロシェに混ぜて醸造が行われていました。現在では、ほぼフランス国内にのみ流通し2019年VTは847本のみの生産と、平均で約6000本生産量のあるロマネコンティと比べても、どれだけ稀少なものかが見て取れるでしょう。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ヴォーヌ ロマネ プティ モンVosne Romanee Petits Montsヴィンテージ2019容量750ml ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
ロマネ・コンティ 独自のエレガンス 赤ワインの最高峰。世界で最も高価で、知名度の高いワインです。収穫年から3年目の初頭にイギリスでお披露目されます。日本で市場に出るのは3年目の秋です。ヴォーヌ・ロマネ村の1.8ヘクタールの畑からの生産量は平均6000本前後。この数字は作柄によって、大きく変動します。雹害で収量が激減した反動で豊作となった2017年は7524本でしたが、大勢の死者が出た猛暑の2003年は3575本まで落ち込みました。雨が降ってミルデューやカビに見舞われた年は、選別が厳しく、生産量は減少します。妥協なき姿勢が、安定した高品質につながっています。畑は東南東に向いているため、柔らかい朝日から夕方まで長時間にわたり当たり、ブドウの熟度が上がります。斜面の中腹にあり、標高は260から270メートル。5度から15度の傾斜があり、水はけがよい。ヘクタール当たり1万4000本の植栽密度で植えられたブドウ樹は競い合って、石灰岩の亀裂や断層のすき間をぬって地中深くに根を伸ばし、複雑な養分を吸い上げます。 無限のアロマ、シルキーな質感、球体的なバランス 理想的な地勢に、ビオディナミによる栽培、土壌に負担をかけない馬による耕作など、造り手の数しれぬ努力が加わり、優美で複雑な香り、シルキーな質感、繊細で旨味ののった味わい、球体的なバランス感に支えられたエレガンスを生み出します。熟成するとしおれたバラ、なめし革など、無限のアロマがグラスからあふれ出し、テロワールの偉大さを物語ります。リリース仕立てで飲んでも、しなやかなテクスチャー、豊かなアロマ、バランスの良さは伝わってきますが、それではもったいない。熟成させてこそ、ロマネ・コンティにしかない境地が体験できるのです。そこを読み取れない人には、なかなか感動を得難いワインかもしれません。逆に、その片鱗でも感じられる人なら、価値を理解できるに違いありません。2000年代以降のブルゴーニュは、ヴィンテージによって品質がばらついていますが、ロマネ・コンティについては、飲んで失望させられることはありません。コート・ドールの最高の立地の畑から生まれる独特の世界がそこには存在するからです。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ロマネコンティRomanee Contiヴィンテージ2006容量750ml解説パーカーポイント: 98点予想される飲み頃:NAAn extraordinary as well as extraordinarily intense aromatic display greets you from the glass of 2006 Romanee-Conti. Rose petals, griotte cherries, almond extract, mint, and cinnamon once again put me in mind of archetypal pinot with a soupcon of Gewurztraminer. The remarkable perfume and spice continue inner-mouth, allied to a silken textural refinement (as if the tannins were self-dissolving); to pure, fresh, but not at all superficially sweet cherry and raspberry essence; and to deep, marrowy meatiness and hints of truffle and forest floor. This pivots at midpoint, as it were - though far more subtly than does its Richebourg sibling - from perfume and fruit to almost sinister animal and mineral suggestions. The finish here is at once positively ethereal and deeply, darkly mysterious, like lingering harmony at the extremes of audibility. I suspect it will also outlive the other wines from this estate and vintage.(186, The Wine Advocate 22nd Dec 2009) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
リッチでゴージャス 死ぬまでに飲みたい リシュブールは、モノポールのロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、ラ・ロマネを除けば、造り手が望みうるヴォーヌ・ロマネ最高のグランクリュです。DRCは全体の45%にあたる3.51ヘクタールの畑を所有しています。これに続くのがルロワの0.78ヘクタールで、DRCの栽培面積は圧倒的な広さです。DRCの畑はロマネ・コンティとラ・ターシュに隣り合う区画とレ・ヴェロワイユの区画からなり、標高260から280メートルに広がります。やや北向きの区画もあり、ドメーヌの中では収穫の遅い畑です。リシュブールは名前の通り、リッチで、力強く、ゴージャスなワインです。筋肉質で、ロマネ・サン・ヴィヴァンより骨太で、若いときはコーヒーやチョコレート、熟成するとブラックフルーツやあぶった牛肉の香りに発展します。リシュブールを所有する11のドメーヌすべてが自家元詰しています。いずれ劣らぬ名門ばかりですが、DRCは面積の広さもあって、ベンチマーク的な存在です。伝説的な1959年は、デキャンター・マガジンが2004年に選んだ「死ぬまでに飲みたいワイン100本」で4位にランクインしました。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名リシュブールRichebourgヴィンテージ2005容量750ml解説パーカーポイント: (94-95)点予想される飲み頃:N/AThe 2005 Richebourg suggests lightly cooked cherry, lilies, and vanilla-chocolate pot de creme, coming onto the palate with a gentle wave of creamy fruit, almost shockingly open-knit and youthfully generous. Low-toned richness of salted beef broth and a hint of wet stone add hints of gravitas, but despite ample (refined) tannins, there is nothing to restrain a veritable gushing of ripe, juicy, sweet finishing fruit. This might close up for a time, but these early indications suggest one ought to revisit it in 3-5 years and expect it to offer much earlier enjoyment than the Grands-Echezeaux or Romanee-St.-Vivant.(The Wine Advocate, Apr 30, 2007) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
一貫性のある男性的な味わい 1990年に出版された、米国の評論家マット・クレイマーの「ブルゴーニュワインがわかる」に、DRCの共同経営者だったラルー・ビーズ・ルロワの興味深いコメントが載っています。「20年かかってようやく、ロマネ・コンティが最も偉大なブドウ畑であるわけがわかりました。そうなる前は、ラ・ターシュに惚れ込んでましてね」 世界の頂点に立つDRCとドメーヌルロワを手掛けてきた稀代の造り手マダム・ルロワをして、ロマネ・コンティをしのぐと思わせたことがあるラ・ターシュの魅力とはどこにあるのでしょうか?専門家の間で一致しているのは、品質の安定性です。ロマネ・コンティほど、ヴィンテージの影響を受けにくいのです。ラ・ターシュの畑は、ヴォーヌ・ロマネのグランクリュの最上部から最下部まで6.06ヘクタールに広がっています。標高にして250から300メートル。上部と下部では気温も土壌も異なりますが、逆にどのような年でも、一貫したスタイルと品質に仕上げやすい。岩盤はプレモー石灰岩か白い魚卵岩からなり、表土の厚さは上部と下部で異なります。1985年に斜面の中腹に溜池を造り、あふれた水はコンクリートの溝を通ってふもとに流れます。土壌自体も水はけに優れています。19世紀から20世紀初頭にかけての所有者はラ・ロマネで知られるリジェ・ベレール家です。不況と相続トラブルで売りに出され、エドモン・ド・ヴィレーヌとジャック・シャンボンが購入し、ドメーヌが所有していたレ・ゴーディショと統合しました。1933年から、ラ・ターシュと名乗れるようになり、モノポールとなりました。 世界中の評論家が称賛 ロマネ・コンティ以上に、長期熟成型で、濃密なストラクチャーを有し、リコリスや東洋のスパイスの香りがする男性的な味わいです。バランスの良さはいうまでもありません。世界中の評論家が賛辞を送っています。ワイン・スペクテイターのパー・ヘンリック・マンソンは、1945、1947、1949に100点を与えました。イギリスのデキャンター・マガジンが2004年に掲載した「死ぬまでに飲みたいワイン100本」に、ラ・ターシュは1990、1978、1966の3ヴィンテージが選ばれています。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ラ ターシュLa Tacheヴィンテージ2010容量750ml解説パーカーポイント: (96-98)点予想される飲み頃:2030 - 2060The 2009 La Tache presents a rich tapestry of nearly indescribable elegance. The aromas and flavors seem to hover on the palate in this intensely sweet, perfumed La Tache. Bright floral notes, hard candy and mint ring out on the finish. Anticipated maturity: 2030-2060.(The Wine Advocate, Dec 23, 2011) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCの中で最もお買い得 ロバート・パーカーがかねてらから力説してきたように、DRCの中で最もお買い得なのがグラン・エシェゾーです。熟成力という点では、ラ・ターシュをしのいで、ドメーヌの中で最長と、オベール・ド・ヴィレーヌが語っています。力強く、しっかりしたストラクチャーがあり、深みのある男性的な味わいです。栽培面積は3.52ヘクタール。全体の40%を占める最大の所有者です。グラン・エシェゾーには14の農家がいますが、ここでもDRCは独壇場です。畑の東側はクロ・ド・ヴージョの最も高い区画に接し、西側はエシェゾーに接しています。北にはミュジニーがあります。ブルゴーニュの評論家アレン・メドウズは、平均的なグラン・エシェゾーは平均的なクロ・ド・ヴージョを上回ると評しています。グラン・エシェゾーのトップに立つDRCのエシェゾーが、クロ・ド・ヴージョのトップクラスのドメーヌより優れているのは当然でしょう。グラン・エシェゾーはラ・ターシュやロマネ・サン・ヴィヴァンと同じ香りの枠組みを持っていて、リシュブールともよく似ているが、アジアのスパイスの香りに欠けるというのが、メドウズの評価です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名グラン エシェゾーGrands Echezeauxヴィンテージ2001容量750ml解説パーカーポイント: (89 - 90)点予想される飲み頃:2003 - 2013Mouth-watering aromas of blackberries and spices can be found in the nose of the ruby-colored 2001 Grands-Echezeaux. A seductive, medium-bodied, satin-textured wine, it coats the taster’s palate with loads of dark fruits. This is a well-endowed, pure effort with a long, flavorful finish. Drink it over the next 8-10 years.(147, The Wine Advocate, 30th Jun 2003) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCの王道に分け入るための入門ワイン エシェゾーはフラジェ・エシェゾー村にあるが、ワインはヴォーヌ・ロマネとして売られます。36.26ヘクタールの畑に84人もの所有者がいて、品質はばらつきがあります。51ヘクタールのクロ・ドヴージョと似ています。要は造り手を選ぶのが大切なのです。フラジェの北部で、シャンボル・ミュジニーに近いコンブ・ドルヴォーの裾に位置していて、石灰岩と泥灰岩が入り混じり、粘土ローム層も含まれています。標高260から300メートルに広がり、非常にゆるい傾斜になっているので、一見すると平坦な畑に見られます。土壌の多様性という点で、ヴォーヌ・ロマネで最も複雑な畑の一つです。 DRCはレ・プライエールとクロ・サン・ドニの計4.67ヘクタールの畑を耕作しています。1988年にマレ・モンジュ家からロマネ・サン・ヴィヴァンの区画を買収する際に、自社畑を保険企業に売却したため、メタヤージュ(折半耕作)をしています。平均樹齢は35年と若いのですが、チャーミングで早くから楽しめるワインです。バランスの良さとエレガンスは際立っていて、エシェゾーの先頭打者であり、DRCの入門編でもあります。いきなり、3つ星のフレンチや寿司屋で食事しても、そのポテンシャルの全容が理解できないように、ロマネ・コンティやラ・ターシュの深遠なる世界に分け入るには、一定の経験と技量が必要です。近道はありません。まずは、エシェゾーから始めるのがDRCを極める王道です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名エシェゾーEchezeauxヴィンテージ2012容量750ml解説パーカーポイント: 92点予想される飲み頃:2017 - 2032I adored the 2012 Echézeaux Grand Cru from barrel and I adore it from bottle. Picked on September 29-30 at 22 hectoliters per hectare, those explosive aromatics from barrel are replicated here with bright red cherries, kirsch and rose petals, all beautifully defined and imbued with a sense of exuberance. The palate is medium-bodied with supple ripe tannin, a dash of white pepper on the tip of the tongue and a beautifully poised, elegant finish. This is an Echézeaux determined to be above its station. Wonderful. 1,057 cases produced.(217, The Wine Advocate 28th Feb 2015) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCの中で最もお買い得 ロバート・パーカーがかねてらから力説してきたように、DRCの中で最もお買い得なのがグラン・エシェゾーです。熟成力という点では、ラ・ターシュをしのいで、ドメーヌの中で最長と、オベール・ド・ヴィレーヌが語っています。力強く、しっかりしたストラクチャーがあり、深みのある男性的な味わいです。栽培面積は3.52ヘクタール。全体の40%を占める最大の所有者です。グラン・エシェゾーには14の農家がいますが、ここでもDRCは独壇場です。畑の東側はクロ・ド・ヴージョの最も高い区画に接し、西側はエシェゾーに接しています。北にはミュジニーがあります。ブルゴーニュの評論家アレン・メドウズは、平均的なグラン・エシェゾーは平均的なクロ・ド・ヴージョを上回ると評しています。グラン・エシェゾーのトップに立つDRCのエシェゾーが、クロ・ド・ヴージョのトップクラスのドメーヌより優れているのは当然でしょう。グラン・エシェゾーはラ・ターシュやロマネ・サン・ヴィヴァンと同じ香りの枠組みを持っていて、リシュブールともよく似ているが、アジアのスパイスの香りに欠けるというのが、メドウズの評価です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名グラン エシェゾーGrands Echezeauxヴィンテージ2019容量750ml解説パーカーポイント: 96点予想される飲み頃:2029 - 2065The 2019 Grands Échézeaux Grand Cru is more reserved than the Échézeaux, even if it's far from forbidding. Mingling aromas of blackberries and raspberries with notions of exotic spices, orange rind, smoked duck and forest floor, it's full-bodied, rich and concentrated, with broad structural shoulders supplied by ripe, powdery tannins. Layered and muscular, it's remarkably seamless and integrated at this early stage, concluding with a long, sapid finish.(January 2022 Week 3, The Wine Advocate, 21st Jan 2022) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
DRCの中で最もお買い得 ロバート・パーカーがかねてらから力説してきたように、DRCの中で最もお買い得なのがグラン・エシェゾーです。熟成力という点では、ラ・ターシュをしのいで、ドメーヌの中で最長と、オベール・ド・ヴィレーヌが語っています。力強く、しっかりしたストラクチャーがあり、深みのある男性的な味わいです。栽培面積は3.52ヘクタール。全体の40%を占める最大の所有者です。グラン・エシェゾーには14の農家がいますが、ここでもDRCは独壇場です。畑の東側はクロ・ド・ヴージョの最も高い区画に接し、西側はエシェゾーに接しています。北にはミュジニーがあります。ブルゴーニュの評論家アレン・メドウズは、平均的なグラン・エシェゾーは平均的なクロ・ド・ヴージョを上回ると評しています。グラン・エシェゾーのトップに立つDRCのエシェゾーが、クロ・ド・ヴージョのトップクラスのドメーヌより優れているのは当然でしょう。グラン・エシェゾーはラ・ターシュやロマネ・サン・ヴィヴァンと同じ香りの枠組みを持っていて、リシュブールともよく似ているが、アジアのスパイスの香りに欠けるというのが、メドウズの評価です。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名グラン エシェゾーGrands Echezeauxヴィンテージ2013容量750ml解説パーカーポイント: 93点予想される飲み頃:2020 - 2040The 2013 Grands Echézeaux Grand Cru was picked on the afternoon of October 6 and then the following morning, the yield delivering 21.5 hectoliters per hectare, higher than the Echézeaux. It has a vivid bouquet of Morello cherry, strawberry, crushed stone and just a touch of wilted rose petal, all beautifully defined and seeming to gain intensity in the glass. The palate is extremely well balanced and the acidity is well judged. There are earthy tones present, a hint of autumn woodland, a subtle but very attractive leafiness embroidered into the fruit. This is a very typical Grands Echézeaux, perhaps a little introspective compared to the more outgoing Echézeaux, but there is considerable length. Production is 782 cases. Tasted February 2016.(223, The Wine Advocate 4th Mar 2016) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
エレガントなミニ・ロマネ・コンティ ロマネ・サン・ヴィヴァンは少し地味なイメージがあるのですが、それは大きな間違いです。ラ・ターシュの力強さやリシュブールの華やかさにはかないませんが、香り高さにおいてはロマネ・コンティに次ぐワインです。DRCを何度も飲んだ経験のある目利きは、ミニ・ロマネ・コンティとして賛辞を惜しみません。ルーツは12世紀にサン・ヴィヴァン・ド・ヴェルジィ修道院が植え付けたル・クルー・ド・サン・ヴィヴァンまでさかのぼります。その一部は、後にロマネ・コンティと呼ばれるようになり、残りがラ・ロマネ・サン・ヴィヴァンとなったのです。革命後に売却され、畑の半分以上はマレ・モンジュ家の持ち物になりました。女性オーナーのジュヌヴィエーヴ・マレ・モンジュは、ロマネ・サン・ヴィヴァンの名声を高めようと、1966年から5.28ヘクタールの区画をDRCに貸し出しました。最初のヴィンテージの収量は1万8700本です。ワインは、ドメーヌ・マレ・モンジュの名前と紋章を印、ネックにはDRCが畑と醸造の責任者であることが記されていました。未婚で子供のなかったジュヌヴィエーヴが亡くなった後の1988年、DRCは彼女の相続人から約1000万ドルで畑を購入しました。資金調達のため、エシェゾー、グラン・エシェゾーのほかDRC所有のヴォーヌ・ロマネ・プルミエクリュが売却されました。ロマネ・サン・ヴィヴァンは少し地味なイメージがあるのですが、それは大きな間違いです。ラ・ターシュの力強さやリシュブールの華やかさにはかないませんが、香り高さにおいてはロマネ・コンティに次ぐワインです。DRCを何度も飲んだ経験のある目利きは、ミニ・ロマネ・コンティとして賛辞を惜しみません。ロマネ・サン・ヴィヴァンの畑は、DRCのオフィスの西側の、ロマネ・コンティやリシュブールより低い位置に広がっています。岩盤はウミユリ石灰岩が主体で、粘土や泥灰土が下層に広がっています。傾斜は3度から5度で、やや緩やかです。 植え替えで品質がさらに向上中 マレ・モンジュ時代は、収量の多いクローンが植えられていたため、DRCは購入後に、植え替えに乗り出しました。ロマネ・コンティの畑から選別して増やしたDRCクローンを接ぎ木する作業を2001年から始めて、作業を続けています。その効果が明確に出てくるのは、2020年から2030年と見られ、さらに品質が上がるのは間違いありません。 ロマネ・サン・ヴィヴァンは優雅で、バランスがとれていて、かぐわしい。スミレ、ラズベリー、バラの香水のアロマを放ち、セイバリーな味わい。ミュジニーに比肩される女性的なワインです。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ロマネ サン ヴィヴァンRomanee St.Vivantヴィンテージ2015容量750ml解説パーカーポイント: 95点予想される飲み頃:2025 - 2050The Domaine de la Romanée-Conti 2015 Romanée-St-Vivant Grand Cru was showing superbly from bottle, bursting from the glass with a dramatic and expressive bouquet of rose petal, violet, raspberry and spicy red cherry that has already digested its framing of new oak. On the palate, the wine is full-bodied, expansive and supple, its frame of fine-grained tannins cloaked in a deep core of vibrant fruit and only asserting themselves on the long, penetrating finish. This is a superb Romanée-St-Vivant that nips on the heels of the fabulous Richebourg this year. Cropped at 26 hectoliters per hectare and harvested September 9, 10 and 11.(235, The Wine Advocate 1st Mar 2018) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ
ロマネ・コンティ 独自のエレガンス 赤ワインの最高峰。世界で最も高価で、知名度の高いワインです。収穫年から3年目の初頭にイギリスでお披露目されます。日本で市場に出るのは3年目の秋です。ヴォーヌ・ロマネ村の1.8ヘクタールの畑からの生産量は平均6000本前後。この数字は作柄によって、大きく変動します。雹害で収量が激減した反動で豊作となった2017年は7524本でしたが、大勢の死者が出た猛暑の2003年は3575本まで落ち込みました。雨が降ってミルデューやカビに見舞われた年は、選別が厳しく、生産量は減少します。妥協なき姿勢が、安定した高品質につながっています。畑は東南東に向いているため、柔らかい朝日から夕方まで長時間にわたり当たり、ブドウの熟度が上がります。斜面の中腹にあり、標高は260から270メートル。5度から15度の傾斜があり、水はけがよい。ヘクタール当たり1万4000本の植栽密度で植えられたブドウ樹は競い合って、石灰岩の亀裂や断層のすき間をぬって地中深くに根を伸ばし、複雑な養分を吸い上げます。 無限のアロマ、シルキーな質感、球体的なバランス 理想的な地勢に、ビオディナミによる栽培、土壌に負担をかけない馬による耕作など、造り手の数しれぬ努力が加わり、優美で複雑な香り、シルキーな質感、繊細で旨味ののった味わい、球体的なバランス感に支えられたエレガンスを生み出します。熟成するとしおれたバラ、なめし革など、無限のアロマがグラスからあふれ出し、テロワールの偉大さを物語ります。リリース仕立てで飲んでも、しなやかなテクスチャー、豊かなアロマ、バランスの良さは伝わってきますが、それではもったいない。熟成させてこそ、ロマネ・コンティにしかない境地が体験できるのです。そこを読み取れない人には、なかなか感動を得難いワインかもしれません。逆に、その片鱗でも感じられる人なら、価値を理解できるに違いありません。2000年代以降のブルゴーニュは、ヴィンテージによって品質がばらついていますが、ロマネ・コンティについては、飲んで失望させられることはありません。コート・ドールの最高の立地の畑から生まれる独特の世界がそこには存在するからです。 生産者ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティDRCワイン名ロマネコンティRomanee Contiヴィンテージ1998容量750ml解説ヴィノス: 92+点予想される飲み頃:NAVery good red-ruby color. Perfumed, expressive aromas of red cherry, rose petal and nutty oak; marginally less precise than La Tache. The sweetest and thickest of these 98s, with impressive volume and the spherical shape characteristic of Romanee-Conti. Flavors are still quite unevolved, and the wine gives the impression of being in an awkward stage today.(Vinous, March 2001) ドメーヌ ド ラ ロマネ コンティ 一覧へ